「ズボラ」「時短」「簡単」そんなキーワードで人気を集めている雑誌『LDK』の料理特集。今回は、食材を冷凍保存してもっとおいしく食べる裏ワザを集めた特集で読者から多くの支持をいただいた絶品レシピをランキング形式でご紹介します。
木村 大介/Test by LDK編集部
プロが作りまくって編み出した最高の冷凍調理術をお届けします
テストする女性誌『LDK』で大人気の冷凍保存特集。さまざまな食材の賢い冷凍術を紹介しているのはもちろんのこと、冷凍した食材を一番おいしく食べるための調理実験も好評の理由です。
今回は比べてわかった、おいしいだけでなく簡単で時短も叶う料理テクをご紹介! プロの技術と努力が生み出した、早く、ラクに、おいしく調理するための冷凍調理術がコチラです。
鶏もも肉をハチミツで柔らかく下味冷凍で味のしみ込み抜群です
読者の心をグッと掴んで1位を獲得したのがこちら、「鶏もも肉のハチミツみそ漬け」。
鶏もも肉の調理は、味がちゃんとしみ込まなかったり、火を入れすぎて固くなってしまったりと、ちょっと難しいことが多いですよね。
でも、下味をつけて冷凍しておけば鶏肉にしっかり味が付き、しかもハチミツの酵素の力で柔らかジューシーに。味噌での味付けも香ばしく、食卓の定番になること間違いなしです!
〈材料(2人分)〉
・鶏もも肉 1枚(一口大に切る)
・にんにくチューブ 小さじ1
・ハチミツ 大さじ1
・みそ 大さじ1と1/2
・酒 大さじ1
〈作り方〉
①解凍後、皮目を上にして180℃のオーブンで20~25分、こげ目がつくまで焼く。
冷凍までの調理工程はこちらです。
まず、鶏もも肉を1枚用意し、一口大にカットします。
密封バッグを用意し、カットした鶏肉を中に入れ、そこににんにく・ハチミツ・みそ・酒を入れるだけ。ハチミツは食感だけではなく肉の臭み消しにもなることが、読者の感動したポイントでした。
あとは冷凍庫に入れておくだけ。保存期間は1か月。オーブンで焼けば、柔らかくて香ばしい、ジューシーな鶏もも肉料理が完成します。
驚愕! 鶏むね肉と砂糖でふっくらおいしい冷凍調理術
脂が少ないのに高タンパクで、とってもヘルシー。だけど調理で熱を加えるとパサパサになってしまう鶏むね肉。
そんな問題点を、砂糖で解決できるなんて、本当に驚きですよね。「鶏むね肉とたまねぎのソテー」で、ふっくらとした柔らかい鶏むね肉をお楽しみください!
〈材料(2人分)〉
・鶏むね肉 1枚(一口大に切る)
・玉ねぎ 1/4個(繊維にそって薄切りにする)
・砂糖 小さじ1(鶏肉にまぶす)
・顆粒コンソメ 小さじ1
・白ワイン 大さじ1
〈作り方〉
①油を熱したフライパンに凍ったまま入れて、肉同士がくっつかないように弱火で炒める。
②色が変わったら中火で焼き色がつくまで焼く。
冷凍までの調理工程はこちらです。
まず、玉ねぎを薄くカットしたあと、鶏むね肉を1枚を一口大にカットします。
密封バッグに鶏むね肉と玉ねぎを入れたら、砂糖・顆粒コンソメ・白ワインを入れて軽く揉み込みます。砂糖で水分が保持され、パサパサな鶏むね肉が簡単に柔らかくなるんですよ。
あとは冷凍庫にイン! 保存期間は1カ月です。
解凍いらずで、凍ったままフライパンに投入すればいいので、本当にラクラク簡単にできちゃいますよね! 忙しい時の定番になりそうです。
安くて硬い牛肉が大変身!赤ワイン+冷凍で高級ステーキに
口に入れると弾力があり過ぎて、顎が疲れちゃうかたい特売肉。
そんな特売のお肉がちょっとした方法でふんわり柔らかくおいしくなったら、お値段的にもお料理的にも最高ですよね。
赤ワインとすりおろし玉ねぎを一緒に冷凍して作る「特売肉のステーキ」なら、数カ月に一度のごちそうが、月に一度のごちそうになること請け合いです!
〈材料(2人分)〉
・ステーキ肉 2枚
・塩、こしょう 少々(ステーキ肉にふる)
・にんにくチューブ 小さじ1
・すりおろし玉ねぎ 1/2個分
・赤ワイン 100ml
〈作り方〉
①解凍後、肉の水分を軽く拭き取り、油を熱したフライパンで焼く。
②皿に取り出し、残りの漬け汁としょうゆ、バルサミコ酢各大さじ2、ハチミツ大さじ1を加え煮詰め、上からかける。
冷凍までの調理工程はこちらです。
まずは、特売のステーキ肉を用意し、塩・コショウを少々(親指と人差し指の2本でつまむ程度)振っておきます。
すりおろし玉ねぎを作ったら、密封バッグにステーキ肉を入れ、そこにチューブにんにく・すりおろした玉ねぎ・赤ワインを入れてなじませます。
玉ねぎのタンパク質分解酵素と、赤ワインの酸のダブル効果で、お肉がしっかり柔らかく変身します。
あとは冷凍庫に入れて寝かせておくだけ。保存期間は1カ月です。
読者の中には、家族が高級肉と勘違いしたという、エピソードも生まれたステーキです。特別な日のごちそうにもうってつけですね!
まいたけの力で牛肉をホロホロにボリュームのある一品料理です
冷凍庫から取り出して焼くだけで、食べ応えのある料理に仕上がるのが、「牛肉のミントバター炒め」。
まいたけは赤身肉の表面にはりつけて冷凍しておくだけでも、お肉を柔らかくホロホロにしてくれるうえに、一緒に調理すればボリュームアップにも一役買ってくれます。
〈材料(2人分)〉
・牛赤身焼き肉用 200g
・まいたけ 1パック(小房に分ける)
・ミント ひとつかみ
・トマト 1個(くし形切り)
・バター 15g
・みりん 大さじ3
・オイスターソース 小さじ2
・しょうゆ 大さじ2
〈作り方〉
①解凍後、油を熱したフライパンで牛肉を先に炒め、焼き色がついたらまいたけ、ミントを入れてしんなりするまで炒める。
②トマトを入れて炒め、最後にバターを絡める。仕上げにお好みで袋に残ったタレを加えて、塩・こしょうをふる。
冷凍までの調理工程はこちらです。
まずは、焼き肉用の赤身肉を用意します。
こんな感じでまいたけを張り付けて冷凍するだけでもお肉は柔らかくなります。
今回は密封バッグに、まいたけと牛肉に加えて、ミント・トマト、調味料のみりん・オイスターソース・しょうゆ、バターをかたまりのまま入れました。
あとは、冷凍庫に入れて保存。保存期間は1カ月。上記の〈作り方〉を参考に焼いてくださいね。
読者の皆さんから食べ応えもアップすることが、喜ばれたレシピでした。
ここまでは、鶏肉や牛肉などの冷凍調理術をご紹介してきましたが、5位と6位はヘルシーな植物性タンパク質が摂れ、節約にもなる料理がランクインしました。