気温も、これからどんどん上がり、夏ももう手前まで来ています。季節の変わり目は特に風邪をひきやすくなりますよね。今回、管理栄養士が食事から免疫力を上げて、風邪を予防する栄養素とおすすめレシピを3つ紹介したいと思います。
風邪のメカニズムは?
ウイルスが様々なので、何度もかかることも…
風邪の主な原因のほとんどが、ウイルスといわれています。鼻や喉にこのウイルスに感染することで、風邪を引きだします。
風邪ウイルスは、200種類以上もあるため、一度風邪を引いて、免疫が出来たとしても、次々に違うウイルスに感染するため、繰り返し風邪を引いてしまいます。

免疫力を上げる食事作りとは?
風邪に負けない体に!
食事から風邪の予防対策としては、ウイルスに接触する鼻、喉などの粘膜の健康を保つ栄養素をしっかりと補給してあげることが大事になってきます。また、免疫力を上げる栄養素も同時に摂ってあげたいですね。
栄養素1:ビタミンA
ビタミンAは、感染症にかかりにくくするための皮膚や粘膜の健康を保ち、免疫力の維持に関与する栄養素で、動物性食品に多く含まれています。しかし、レバーの過剰摂取や、サプリメントの摂りすぎによって、過剰摂取を上回り、頭痛、脱毛など健康障害を起こす可能性もあるので、摂りすぎには注意が必要です。
また、β-カロテンを多く含む食品を摂取することでも、体内で、ビタミンAが生成されます。このβ-カロテンは、油と一緒に摂ることで、吸収率が上がります。
多く含まれる食品:レバー、うなぎ、卵、人参、モロヘイヤ、かぼちゃ、ニラなど。

栄養素2:たんぱく質
たんぱく質は、筋肉や皮膚、臓器などの健康を維持するだけでなく、ホルモンや酵素や抗体などにも関与し、体力や免疫力を低下させないために必要な栄養素です。
多く含まれる食品:肉類、魚介類、卵類、大豆製品など。

栄養素3:ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や細胞を構成するコラーゲンを合成する際に必要な栄養素です。抗酸化作用もあり、免疫力を維持する栄養素です。たばこを吸ったり、ストレスが多い方は、ビタミンCの消費量がたばこを吸っていない方やストレスの少ない方よりも多くなるので、特にビタミンCを意識する必要があります。