おなじみのキッチンツールの中でも、意外とストレスを感じがちなのが包丁。切れ味が落ちたり、細かいカットがしにくかったり。毎日使うものだけに、おいしい料理のためには包丁はしっかり選びたいところです。今回は家庭で活躍できる包丁の選び方をレクチャー。藤次郎、グローバル、関孫六といった人気ブランドから100均まで15本をプロがテスト。おすすめできる包丁をランキング形式で発表します！
木村 大介／Test by LDK編集部
100均包丁の切れ味は正直残念いろんな意味で価格相応！
キャンドゥ
シルキーシェフ 穴あき包丁
購入価格：108円
▼総合結果
100均の激安包丁は「価格なり」という印象で全体に評価が伸び悩みました。玉ねぎのみじん切りでは仕上がりが悪く、カボチャの皮ではツルッと滑りました。
▼切れ味チェック
トマト ★★★☆☆
玉ねぎ ★★★☆☆
カボチャ ★★★☆☆
刺身 ★★☆☆☆
フランスパン ★★★☆☆
トイレットペーパー ★★★☆☆
▼使いやすさチェック
持ちやすさ ★★★☆☆
芽取り ★★★★☆
洗いやすさ ★★☆☆☆
カボチャがとにかく切りにくい！ 皮の上で滑ってしまいました。力を入れると怖さを感じるほどでした。
芽取りはうまくいきましたが、取っ手が刀身と別素材で洗いにくさは否めません。
人気ブランド包丁だけど切れ味の悪さで評価ダウン
関孫六
わかたけ 三徳穴あき
購入価格：1757円
▼総合結果
2位、4位と上位に名を連ねた人気刃物ブランドの関孫六ですが、とにかく切れ味が悪くまさかの最下位…。
▼切れ味チェック
トマト ★★★☆☆
玉ねぎ ★★☆☆☆
カボチャ ★★☆☆☆
刺身 ★★★☆☆
フランスパン ★★★☆☆
トイレットペーパー ★☆☆☆☆
▼使いやすさチェック
持ちやすさ ★★☆☆☆
芽取り ★★★☆☆
洗いやすさ ★★☆☆☆
トマトはまっすぐ刃が入らず、カボチャの皮も切りにくいです。
新品時の切れ味は15本中最下位。磨耗するとさらに切れ味が悪くなってしまいました。
ほかの包丁が問題なくカットできた玉ねぎも刃が引っかかってしまいました。
刃がかなり幅広いので、小回りが利きにくいのが弱点。使いやすさの評価は伸びませんでした。
15本テストした結果刃渡りはそこまで関係なし
今回の15本の包丁の刃渡りを分類すると、「短い」「スタンダード」「長い」の3つに分かれます。
この刃渡りが使いやすさに関係すると思われましたが、プロと主婦モニターの徹底検証の結果、どのタイプからも優秀な包丁が出たので、刃渡りが結果に直結するわけではないということがわかりました。
ただ、「短いと小回りが利きやすい」「長いと刺身を切りやすい」という傾向はあるので、自分の料理スタイルに合わせて選ぶのはおすすめです。
また、15製品を比較してみて、製品ごとの切れ味と持続性の違いを痛感しました。主婦モニターによる使いやすさ検証では、つくりがちょっと違うだけで、使い勝手に大きな差が。どちらも見た目ではわかりませんね。
そんななか、今回1位のネオヴェルダンの三徳包丁は自信を持っておすすめ！ そのほか上位になったものも優秀なので、予算に合わせて検討してみてください。
