こんにちは、ファイナンシャルプランナー2級と夫婦カウンセラーの資格を持つヨムーノライターFujisawaです。
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「あそこのお宅はいい立地だし、給与もたくさんっもらっているから、きっと貯蓄もたくさんあるんだろうな……」と思ったことはありませんか?
ことわざでいうと、「隣の芝生は青い」ですね。
しかし、総務省統計局データから算出すると年収800万円のいわゆる「高給取り世帯」の貯蓄率が年収300万円世帯より低いことが判明しました!
ではなぜ、貯蓄率に逆転現象が起きたのでしょうか?
ここでは、年収300万円世帯の貯蓄率が高い理由について調査してみました。
もしかしたら、アナタも”他人からは貯蓄がたくさんある”と思われているかも!?
300万円世帯と800万円世帯の平均貯蓄額は?
・世帯収入300万円世帯の平均貯蓄額は、839万円(貯蓄率2.79%)
・世帯収入800万円世帯の平均貯蓄額は、1,548万円(貯蓄率1.93%)
と貯蓄額では500万円ほど差があるものの、800万円世帯の貯蓄率が低いことがこのデータからわかります。
※参考にした数字:統計で見る日本
300万円世帯の貯蓄率で800万円の収入があった場合で試算すると、2,232万円の貯蓄があってもいい計算になります。
逆に、800万円世帯が300万円の収入だった場合、579万円しか貯金できない計算になります。
年収800万が使えるお金は「627万円」
年収が800万円であっても実際に手元に入ってくるお金は627万円前後です(家族構成、居住区によって異なる)。
それに対して年収300万円の場合は、手取りにして255万円前後(家族構成、居住区によって異なる)。
所得税、住民税、社会保険料など引かれる金額が低いという点も貯蓄率に関わります。
数字だけ比べると300万円と800万円で500万円の差があると思われますが、その差はおよそ370万です。
「年収800万円」の額面だけをみると高収入に感じますが、実際に手元に残って「使えるお金」は627万円です。
「贅沢」はしていない800万円世帯
300万円世帯は「使えるお金がこれしかない」という意識が強いため、なるべくお金をかけず、安いものを購入し、予算内で家計をやりくりを行うなど「節約」を意識している割合が高いです。
800万円世帯は高級マンションに住んだり、着ているものがすべてハイブランドというように「贅沢をしている」わけではありません。
一般的な住宅をローンで購入して、スーパーで食品を買ったり、ごくふつうの生活を送っている方が多いです。
それでも300万円世帯よりは余裕があるので全体的に節約傾向は低めで、一番安い商品よりは少し高くても「ちょっといい品」を選んだり、支出に抵抗を感じません。また贅沢をしてしまうとほとんど貯蓄ができないのが800万円世帯です。
「300万円世帯」は支出を意識している?
手取り収入の額面を見ると「かなり生活が苦しそう」と思われるかもしれませんが、実際に生活してみると、余裕こそないけれど日々の支払いなどに困るということはありません。
その証拠が「貯蓄がしっかりできている」ということです。
所得に応じた公的な補助もあるので保育料、高校の授業料などの負担が軽減され支出が800万円世帯より少なく、支出は全体的に抑えられています。
生活レベルを合わせたお付き合い
年収によって住む地域にも差がでます。
特に顕著なのが東京23区で、周囲に高年収・ハイクラスな方が多いとお付き合いも相手に合わせたものになりがちです。
800万円世帯はママ友同士のランチ、手土産、仕事の付き合いなどで出費がかさみます。見栄を張りたいという意識はなくても最低限のお付き合いにかかる出費が年間ではまとまった額になるようです。
300万円世帯も周りに近い生活レベルの方が多いのでお互いお金をかけないお付き合いを心がけ、ママ友間で子ども用品を譲り合ったりすることも抵抗がありません。