「動作」の検証
椅子や玄関マットなど、いちいち片付けるのがめんどうな家具や雑貨から、飲みかけのペットボトルや子どものおもちゃなどをそれぞれの部屋に配置し、「乗り越え力」「侵入力」「回避力」で検証しました。
[乗り越え力]
①電源コード
テレビ台横のコードで検証しました。コードは車輪やブラシ、センサーの突起など、さまざまな箇所に絡まる可能性がありますが果たして……?
②厚手のラグ
厚み1㎝、毛足の長さ1㎝のラグを用意しました。ラグを障害物と認識して回避するのか?それとも乗り上げてちゃんと掃除するのか検証しました。
③玄関マット
滑り止めのついた市販の玄関マットの厚みは0.8mm。そのままの状態で乗り上げて掃除するのがベストですが、押しのけてしまったり、車輪に絡まってしまったりしないか観察しました。
また、玄関と廊下の段差を認識して止まれるかも検証しました。
一般的なマンションの玄関と廊下の段差=5cmです。
[侵入力]
①垂れたふとん
ロボット掃除機の天面が軽く触れる程度に布団を垂らし、その隙間を通り抜けるかチェック。カメラセンサーが上部にあると不利になるので避けても「クリア」としました。
②狭い四隅
廊下にある10×10cmの角を利用し、狭い場所にしっかり入っていけるかどうかもチェックしました。
③キッチン下
高さ10㎝、奥行5㎝のキッチン下の隙間に、紙片5枚を置き、残った枚数でジャッジしました。
[回避力]
①おもちゃ
写真の高さ5cmのプラレールと、ぬいぐるみ2種類を用意。それぞれにどう対応するかを観察しました。
②ゴミ箱
普段はわざわざ片づけないものの代表として、一般的なプラスチック製のゴミ箱を配置。動いた距離も計測してジャッジします。ごみ箱の高さは20cmです。
③ラグの糸
玄関マットより薄く滑り止めはついていませんが、サイドに7cmの糸がついているものを用意しました。この糸に絡まらないかチェックしました。
④ペットボトル
床の上に置きっ放しの本や飲み物のような小さなものも避けるのか? 今回は倒すとより危険度の高い飲み物で検証しました。検証に使ったのは500mlのペットボトル(高さ22㎝)です。
⑤椅子の脚
椅子の脚を認識したときに、回避するのか?それとも当たりながらも掃除をするのか?また椅子の脚がどれくらい動いたのかも検証しました。