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“刺激大好き”タイプの恋愛傾向とは|幸せになるために知っておきたいこと

恋愛・結婚

どんな時代でも私たちの心をもてあそぶ【恋愛】。幸せになりたいと願うのに、なかなか幸せな恋愛が訪れないと嘆くあなたへ。臨床心理士でもある筆者が、幸せな恋愛をするための見極め方を数回に渡ってお伝えしていきます。

南 舞

前回の記事では、自己愛性パーソナリティタイプについてお伝えしました。もし自分に当てはまる場合は、【プライドの高さを意識して、自分の気持ちに素直になることで相手との距離を縮めること】が大切で、逆に、相手がこのタイプである場合の対応は、【賞賛と甘えの両方を受け入れる】【自分が主役の場は外に作ってライバルにならないようにする】ことがポイントでしたね。今回はシリーズの5回目、反社会性パーソナリティタイプについてお伝えします。

反社会性パーソナリティタイプとは?

まずはチェックしてみましょう!

□行動や言動が場当たり的で、その時さえよければ言いと思うことがある。
□ハラハラするようなスリルのあることが好き。
□安全で平凡よりも、刺激がある日常や人生が良い。
□仕事をすぐにやめたり、あるいはお金を簡単に借りてしまう。
□暴言を吐いてしまったり、あるいは手が出てしまうこともある。

チェックが半分以上あったあなた、もしかしたら反社会性パーソナリティタイプの可能性が高いです。では、反社会性パーソナリティタイプの特徴はどんなものなのでしょうか。

スリルのあることが好き

名前だけ聞くと、犯罪者や反社会勢力などの人を連想させそうですが、実はそうではなく、危険やスリルが好きなだけで実は正義感が強いというような人もいます。

このタイプの人たちは、強い刺激があることで人生を楽しむ人が多いので、どうしても危険な行為やスリルがあることを求めてしまうようです。あるいは、自分がそのような行動をしなくても、ダイビングやモータースポーツ、格闘技などの危ない一面のあるスポーツを観戦することで気持ちを満たしていることも。

衝動的な部分が多い

このタイプは、腕っ節の強さや衝動的な部分を持ち合わせていることが多いため、喧嘩っ早いところもあり、トラブルが絶えないことも。また、SNSなどに炎上するような投稿をしてしまう人もある意味この衝動的な部分が強いのかもしれません。

冷酷な一面も!?

このような冒険家タイプだと、「情熱的で人情味がある」というイメージを持たれることも多そうですが、逆に共感する力が乏しい人もいます。1人に執着するよりも刺激を求めて次へと放浪することもありそう。そうなると恋愛では苦労しそうです。

どんな環境で育ってきたの?

このタイプの人は、もともと幼少期からやんちゃで、いたずらっ子、そして落ち着きがないという人が多いと言われます。そのために叱られたり、存在を否定される機会も多く、そのことで反抗的な態度が強くなって行ったのかも知れません。また、親からの虐待や、不遇な環境で育ったパターンと、反対に甘やかされてほしいものはすべて手に入れてきたというパターンとに分かれるようです。ひどい場合はアルコール依存や夫婦間暴力(DV)などに発展する場合もあります。一方で、行動は危険で派手でも、義理人情が厚く、周囲から慕われている人もいます。

反社会性パーソナリティタイプの恋愛傾向は?

このタイプの人が選ぶ相手は、2パターンに分かれます。1つは、自分と似たような性格の人。同じようにスリルのあることや冒険心が強いので、相棒のような関係になれるでしょう。もう1つは、父や母、いわゆる親のように自分の良いところも悪いとことも受け入れてくれる人。外では虚勢を張って生きていることが少なくない反社会性パーソナリティタイプの人。自分の内側の部分に寄り添ってくれる人に対しては心を許すスピードも早いのかもしれません。

またこのタイプの人は、対等な関係というよりも、相手を見下し自分が優位に立つことによって支配しようとしたり、損得勘定で相手をみてしまうという事も起きがち。これを繰り返していると、本当に大切な存在を失ってしまうことも。

このタイプの人、どう対応する?

では、反社会性パーソナリティタイプの人とは、どんな風に接していくと良いのでしょうか?自由を愛し、刺激を求めて放浪する旅人のような彼らは、束縛されることを極度に嫌がります。なので、穏やかな日常を過ごしたい人にとっては、安心が得られないので、あまり良い相性とは言えないかもしれません。でも、好きになってしまったら、「なんとかうまくやっていけないか」と思うもの。もし、このタイプの人と付き合っていくためのポイントはズバリ、【休息所のような存在でいる】か【調教師でいるか】のどちらかです。

【休息所】でいることを選択する場合、待つ側が淋しさや空虚感を覚えることも多いので、そのこととうまく付き合っていく必要があると思います。「自分はこういうタイプが好きになりやすいのかも」と自覚を持って自分の時間を充実させることに意識を向けていくと、このタイプの人と距離を置いて付き合えるかもしれません。

【調教師】になることを選択した場合は、長い時間が必要です。まるでヤンチャのな子供をしつけていくようなつもりで、根気強く向き合っていくことにより、相手が落ち着いてくるというパターンも少なくないようです。また、エリクソンの【発達段階論】によると、一般的には、30歳から65歳頃になると【成人期】という段階に入り、子孫を残していくこととと、それに伴って精神的にも肉体的にも落ち着いていくという時期だと言われているので、個人差はありますが、30代辺りから徐々に落ち着き始めるということを頭の中に入れておくと、少し気が楽になるかもしれませんね。

今回は反社会性パーソナリティタイプについてお伝えしました。もし自分に当てはまる場合は、【利益や支配で相手をコントロールする傾向にあること】を自覚し、自分を大切にしてくれている人との関係を地道に作っていくことの大切さに意識を向けましょう。逆に、好きになった相手がこのタイプである場合は、【自分一人の時間とうまく付き合っていくこと】【相手を俯瞰的に見ていく】ことでうまく行くかもしれません。

次回は、“常に愛を探している”境界性パーソナリティタイプについてお伝えしたいと思います。

ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。

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