もしかしたら私って自己評価の低い人なのかも……と悩むことはありませんか? 自己評価が高い人のほうが、仕事も恋愛もうまくいっているように思えますよね。この記事では、自己評価が低い人の特徴や原因、改善方法について、心理コーディネーター・織田隼人さんに解説してもらいました。
織田隼人(心理コーディネーター)
自己評価が低いといい意味では謙虚になりますが、極端に自己評価が低いと損をしてしまうことも。
せっかくいい結果を出しても、自己評価が低いと自分の成果をアピールしないため、誰かにその成果を持っていかれたりしてしまいます。
また、謙虚に振る舞おうとしすぎるとまわりがフォローを入れなければならなくなって「毎回フォローを求めようとしてくる」と思われ、面倒がられてしまうことも。
今回は、自己評価が低いのはどんな人か、どうすれば自己評価を上げることができるのかを見ていきましょう。
自己評価が低い人の特徴とは?
自己評価が低い人は自分に自信がないことが多く、それに付随するいくつかの特徴があります。
自己評価の低い人の特徴として代表的なものを5つ紹介します。
(1)マイナス思考で考える癖がついている
いつもマイナス思考で考えるクセがついているため、何か行動を起こす際に「失敗をしそう」「やっても大変なことになるだけ」「わからない部分が多すぎて不安」という考えになることが多いです。
そのため、自分の未来に関しても見えない部分に対してマイナス評価をしてしまい、それが自己評価の低下につながります。
(2)ほめられることになれていない
ほめられたときに素直に「ありがとうございます!」といわずに「いえいえ、自分なんて……」というように謙虚に振る舞う人は、自己評価が低いことが多いです。
ほめられたことに対して自分の評価がそこまで高くないので、謙遜する形で返してしまうのです。
ほめた側は相手に受け入れてほしい、喜んでもらいたいと思っているので、ちょっと面倒に感じられてしまうこともあります。
(3)毎日のように脳内反省会をしている
毎日寝る前などに今日あったことを振り返り、「ああすればよかった」「こうすればよかった」と自分の脳内で反省会をくり返しやっている人も自己評価が低くなることが多いです。
脳内反省会は自分の失敗やマイナス面を改善する効果はあるのですが、自分の失敗やマイナス面ばかり見てしまう、つまり、自分がマイナス面の多い人間のように勘ちがいしてしまうのです。
(4)成功を“運”と考える
自分自身の力を正しく把握していないので、成功した場合に「運がよかっただけ」と考え、失敗したときには「失敗には理由がある。自分のミスのせいかも」と考える人も自己評価が低くなる傾向があります。
自己評価が低いとは、自分の力や能力を自分自身で低く見ているということです。
成功を自分の能力や努力の成果ととらえない癖がついているため、自己評価も低くなってしまいます。
(5)「すみません」が口癖
自己評価が低い人は“他人よりも自分が悪い”という前提で生きているので、何か起きたときにすぐに謝る癖がついていることが多いです。
ちょっとしたことに対してすぐに「すみません」「ごめんなさい」と謝ってしまい、実際にそう言葉にすることで“自分が悪い”と信じて、さらに自己評価が下がっていく……というのをくり返していることが多いです。