自己評価が低いのはなぜ?
自己評価が低い人は、これまでの人生経験の中で自己評価が低くなるような体験をしていることが多いです。
どのような体験が原因となって自己評価が低くなるのか、いくつか見ていきましょう。
(1)親やまわりにダメ出しをする人がいた
親や兄弟姉妹、教師や友だちなどにダメ出しをする人がいた場合、自己評価が低いまま育ってしまうことがあります。
これはダメ出しをされればされるほど、ダメ出しをされないように前もって考えるようになり、そのため自分が自分に対してダメ出しをするようになるからです。
自分自身に否定の言葉を向け続けるので、自己評価が下がってしまうのです。
(2)計画通りでない場合、反省ばかりする
未来というのは不確定なものです。
計画を立てても未来に計画通りいくとは限りません。
ですが、計画通りにいかなかった際に「それではよくない。反省すべきだ」という人がまわりにいたり、もしくは自分自身で計画通りにいかないことに対して反省をたくさんしていたりすると自分の能力がどんどん信じられなくなり、自己評価が低くなってしまいます。
(3)自分の能力を正しく把握する機会がなかった
これまで客観的な視点で自分の能力を正しく把握する機会がなかった人も、自己評価が低くなりやすいです。
たとえば、ほめられる機会が少なかった人などです。
人の能力はさまざまあり、勉強ができる、運動ができる、音楽ができる、絵が描けるなどというわかりやすいものならよいのですが、物語を作る、人の考えを真摯に受け止めるなどという順位で表しにくく成果を見せづらい能力に特化している人は、なかなか客観的にほめられる機会が少ないもの。
ほめられないがゆえに自分の能力に気づかず、自己評価が低くなっていることがあります。
自己評価を上げよう。自己評価の低さを改善するには?
自己評価が低いと思っている人も、ある程度の改善は可能です。
自己評価を自分の能力に合わせていけば自己評価が高すぎず、低すぎず、ちょうどいい人になれます。
では、どうすれば自己評価を自分の能力に近いところまで上げることができるのでしょうか?
(1)最悪を想定して楽観的に行動する
自己評価の低い人は“悪い未来を考える”傾向が強いです。
それ自体は未来の失敗を防ぐことにつながるのでとてもよいことなのですが、やりすぎると悲観的になり自己評価も下がってしまいます。
最悪の事態を想定して、それ以外は「まあ乗り切れるでしょう!」という風に未来に対するチェックをある程度残しつつ、最悪の場合以外は問題ないと考えて楽観的に行動することで、徐々に自分で自分を責めることも減って自己評価が上がっていきます。