「朝アイス」に健康効果があると聞いたら、どう思いますか? 朝アイスとはその名の通り朝にアイスを食べることですが、実験で成果が出ており、健康法として効果の可能性があると考えられているんですよ。今回は、みんな大好きなアイスを使った健康法についてまとめました。
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朝アイスとは?
朝食に関しては昔から、「摂ったほうが体にいい」「摂らないほうがむしろいい」と意見は分かれているようですが、では、朝食にアイスを摂りましょうといわれたら、正直、健康とは縁遠いようにも思えます。
もちろん、ダイエットなんてもってのほか、と考えてしまいますよね。でも、じつは朝にアイスを食べる習慣は、健康にもダイエットにもいいらしいんです。
じつは以前、「ピノ」で知られる森永乳業と、杏林大学医学部名誉教授の古賀良彦さんが、「アイスが脳に与える影響」に関して実験をおこなっています。なんと、その実験結果によれば、アイスは脳を活性化させて、リラックスできたり、頭の回転が速くなったり、朝の目覚めが良くなるというんです。(※1)
今回は、朝アイスの効果とやり方、アイスのカロリー、さらに注目の朝アイスダイエットまで、朝アイスの全容に迫ります!
朝アイスの効果
リラックス&すっきり感が得られる
冒頭で触れた実験は、被験者にアイスを食べてもらい、そのあとの脳波を測るというもの。その結果、リラックス感を覚える数値や、すっきり感を表す覚醒度が高く得られることが判明したのです。(※1)
頭の回転が速くなる
先に述べた実験によると、アイスはリラックス効果をアップさせるだけでなく、脳の覚醒度が高まります。その結果、情報処理の速度が速まる、ということも発表されました。(※2)朝にアイスを食べれば、午前中から仕事も家事も効率よく進むようになりますね。
イライラを抑える
脳波の状態を測定したあと、心理状態の変化を見る「VAS」という調査も実施。「イライラ感」の項目で、氷と比べてアイスのほうが軽減している、という傾向が確認されています。アイスがイライラを抑える可能性がある、ということです。
目覚めがよくなる
脳がすっきりして、気持ちもリフレッシュできるので、目覚めがよくなる効果も期待できます。朝の寝起きが悪かったり、なんとなく気持ちの冴えない人は、朝アイスをぜひ試してみてくださいね。
朝アイスのやり方
朝アイスのやり方は基本的に、朝食をアイスに置き換えます。毎朝慌しい人はもちろん、朝食を摂る習慣がない人も、ぜひ朝食にアイス80〜120gを食べるようにしてみてください。
アイスというと高カロリーな印象もありますが、下で詳しく説明するように、100g程度であれば大したカロリーではありません。
朝にエネルギーを摂れば、脳が活発に働いて、午前中からアクティブな活動をサポートしてくれます。仕事でも家事でも、集中力が持続して効率よく回せるはずです。
アイスの種類と100gあたりのカロリー
アイスは、主に「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4つに分けられます。今回は、氷菓以外の種類についてご紹介。カロリーは、食品成分データベースの数値を参照しているので、商品によって異なる場合があります。
アイスクリーム
乳固形分が15.0%以上で、そのうち乳脂肪分が8%以上のものを指します。乳固形分と乳脂肪分が、アイスの種類のなかでもっとも多く含まれています。
・アイスクリーム(高脂肪)……212kcal(※3)
・アイスクリーム(普通脂肪)……180kcal(※4)
アイスミルク
乳固形分が10.0%以上で、そのうち乳脂肪分3%以上のものを指します。アイスクリームに比べると、乳固形分・乳脂肪分ともに少なめで、牛乳と同じ程度の乳成分です。
・アイスミルク……167kcal(※5)