コンビニのサラダチキンが大ヒットして一躍注目を浴びたのが「鶏むね肉」。ヘルシーなのに食べ応えがあり、さらに安価で購入できるのが嬉しいですよね。今回は大注目の鶏むね肉の栄養効果とともに、様々な味が楽しめる1週間分の献立を紹介します。
鶏むね肉の特徴
ダイエットの味方
鶏むね肉は「低脂肪・高たんぱく」であるため、ダイエット中の方や筋肉をつけたい方に好まれています。鶏もも肉に比べると白っぽい色をしていて、味はさっぱりしています。調理の仕方によっては火を通すと、パサパサして硬くなってしまうことが難点の一つです。
鶏むね肉が持つ栄養とは?
ナイアシンが鶏もも肉の約2倍
ナイアシンはビタミンB群の一種で、糖質や脂質・たんぱく質をエネルギーに変えるのを助ける働きがあります。また、アルコールを飲んだ際に生成されるアセトアルデヒドを分解する時に補酵素としても働きますので、お酒をよく飲む方には必要なビタミンです。その他、美肌効果や血行促進作用があります。
疲労回復に効果的なイミダペプチド
最近の研究で鶏むね肉には抗疲労効果があるイミダペプチド(正式名称:イミダゾールジペプチド)という成分が豊富に含まれていることがわかりました。渡鳥が長時間飛び続けられるのは、胸の筋肉にイミダペプチドが豊富に存在するからだと言われています。
ささ身にもイミダペプチドは含まれていますが、鶏むね肉の方がより豊富に含まれていますので、日常で疲労を感じている人にとって鶏むね肉はおすすめの食材です。
鶏むね肉の難点「パサつき」を防ぐには?
調理法次第では抑えられる!
鶏むね肉の難点の一つの「パサつき」。パサついてしまう理由は、脂肪が少なく水分が多く含まれているため、加熱をすることによって水分が流出することでパサパサとした食感になってしまいます。そのため、鶏むね肉を調理するときは水分を出来るだけ逃さないようにすることがポイントです。
ブライン液に漬ける
ブライン液とは水100g・塩5g・砂糖5gを混ぜた液のことです。塩と砂糖の入ったブライン液に漬けることで、加熱しても水分が流出するのを防いでくれます。ブライン液に30分〜4時間漬けてから調理することで、加熱後のパサつきを抑えてくれます。注意点としては塩の量を守ること。塩は入れすぎてしまうと反対にお肉を硬くしてしまいます。
片栗粉や小麦粉など、粉をまぶす
片栗粉や小麦粉などの粉類をまぶすして加熱することで、鶏むね肉の表面をコーティングするため、加熱時の水分の流出を防いでくれます。また、水分だけではなく旨味成分の流出も防いでくれる効果もあります。
ゆっくりと火を通す
高温で加熱するとたんぱく質が変性し、水分の流出が起こります。加熱する時は低温でゆっくり加熱しましょう。また、冷蔵庫から出してすぐに焼いてしまうと中まで火を通すのに時間がかかってしまうので、10分ほど常温に出してから焼くと良いでしょう。しかし、夏場は長時間常温に置いておくと傷んでしまう可能性があるので、常温に戻す時間を調整して下さい。
鶏むね肉をメインに使った1週間の献立
【月曜日】「皮なし鶏むね肉のしっとり照り焼き」献立
主食:玄米mixバターライス
主菜:皮なし鶏むね肉のしっとり照り焼き
副菜:春菊とひじきのみぞれ和え
汁物:しめじと小松菜のみそ汁
デザート:オレンジ
小麦粉をまぶしてから焼くことでしっとりとした食感に。皮を取ることでさらにカロリーオフ!