キャンプといえば、テントを思い浮かべる人も多いかもしれません。でも、長く過ごす場所でいえば、“タープの下”がダントツ。昼寝をしたり、食事をしたり、お酒を飲んだり、会話をしたり…。そんなタープだからこそ、妥協なしで選びたい。そこで今回は、プロに基礎知識や選びのコツを伺うとともに、初心者にオススメのタープランキングも監修していただきました!
加藤 真也/Test by the360.life編集部
キャンプの快適さを左右するのは“じつはタープ”だという事実…
バーベキューはもちろん、キャンプに不可欠なのがタープです。
キャンプ=テントのイメージが強いかもしれません。しかし、自然のなかで過ごすことが醍醐味のキャンプにおいて、テントで過ごす時間は、基本的に夜寝るときだけ。
食事をしたり、お茶をしたり、夜お酒を飲みながら団らんしたりなど、ほとんどの時間はタープの下で過ごします。
機能的にも、日除けになったり、荷物置き場になったりと、アウトドアでの快適空間づくりに欠かせません。
だからこそ、アウトドアをするならタープ選びはとても重要! 値段やブランドに惑わされず、慎重に選ぶ必要があります。
そこで、サンロクマルの母体である晋遊舎が発行する全アウトドアムックに携わってきた編集者・風間拓氏に監修を依頼。
タープの基礎知識や購入する上での選び方のポイントを解説していただきました。
また、風間氏が厳選した8製品に対し、自ら採点評価を行った、初心者に最適なタープおすすめランキングも公開します。
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さっそくですが結果発表!1位はテンマクデザインでした
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)
Takibi-Tarp Cotton Recta
実勢価格:3万9744円
結論から先に言いますと、テンマクデザインのTakibi-Tarp Cotton Rectaがおすすめです。
もっとも注目すべきポイントは、タープの下で焚き火ができること。化学繊維素材だと火の粉がかかると穴が空いてしまいますが、コットン素材の同製品であれば、その不安から解放されます。
特に焚き火好きなキャンパーさんであれば、雨の日もタープの下で焚き火ができるのは、非常に嬉しいポイントですよね。
ちょっと化繊に比べて、重いのが難点ではありますが、そんなデメリットを吹き飛ばす魅力を秘めた製品です。
とはいえ、タープで何をしたいかで、下位製品が候補に上がる可能性も!
それではタープの基礎知識・選びのポイント・評価基準・ランキングの全容をご覧ください!
タープの役割はリビングダイニング大きく分けると2タイプあります
アウトドア初心者には「そもそもタープってなに?」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ここからはタープの基礎知識をご紹介。
ちなみに、テントが寝室の役割を果たすとしたら、タープの役割はリビングダイニング。つまり、キャンプサイトの中核的空間を担うのがタープなのです。
そして、タープは一枚布型タープとスクリーンタープの2タイプに大きく分けることができます。ということで、まずはそれぞれの特徴をご紹介していきましょう。
[タープの種類①]開放感が魅力の“一枚布型タープ”
「これぞ、タープ!」とも言えるタープの基本形が一枚布型タープです。文字どおり、一枚の布を広げて屋根にするため、開放感があります。
設営する際は、基本的に2本のメインポールで両端を立ち上げ、残りの隅をロープでペグ打ちするだけという設営の簡単さもメリットです。
デメリットをあげるとすれば、横殴りの雨や虫はシャットアウトできないこと。開放感ゆえの難点だといえますね。
[タープの種類②]安心感が魅力の“スクリーンタープ”
そして、もうひとつがスクリーンタープ。床のないテントといえばわかりやすいかもしれません。
一枚布型タープと違い、四方が囲まれているためプライベート感はかなり高く、雨や風、虫まで防いでくれるメリットがあります。
ただ、一枚布型タープに比べて値段が高い点や設営が困難というデメリットもあります。
初心者には“一枚布型タープ”がオススメの選択肢です!
一枚布型タープとスクリーンタープ。どちらがいいのか悩みますよね。
そこでサンロクマルが初心者にオススメしたいのが一枚布型タープです。
その理由は2つ。
まずは設営が簡単なこと。最初こそ手間取るかもしれませんが、慣れれば1人でも10分程度で設営が完了します。
次に価格が安いこと。低価格な製品であれば1万円以下からと、初期投資をおさえて購入できることも大きな理由です。
オススメする理由をご理解いただけたら、もう少し、一枚布型タープを掘り下げていきましょう。
一枚布型タープには“長方形”と“六角形”があります
さらに基本形の一枚布型タープには、形が2種類あります。レクタタープ(長方形)とヘキサタープ(六角形)です。
この2種類の特徴をご説明していきましょう。
▼長方形の“レクタタープ”の特徴は?
上の写真がレクタタープ。スクエアタープとも言われ、長方形のため、無駄のない広い面積が特徴です。また、2本のメインポール以外に、各頂点にサブポールを使って、高さのある屋根にするなどアレンジの自由度の高さもレクタならではだといえます。
▼六角形の“ヘキサタープ”の特徴は?
そして、こちらがヘキサタープです。設営した際の六角形の美しさが印象的。レクタタープに比べて軽量で収納性に優れているのが特徴です。
また、この他にヘキサタープに似たひし形のウイングタープがあります。1~2人といった少人数向けタープとして人気があります。