上司・部下・同僚など職場で話が噛み合わない人っていませんか? この記事では、話が噛み合わない原因をひもとき、話の噛み合わない人と仕事で遭遇したときにどう対応するべきかについて、OLコラムニストのぱぴこさんに解説してもらいました。
ぱぴこ
仕事の満足度の8割はコミュニケーションに依存するのでは? と思うほど、日々の仕事を進める上で「会話する」「調整する」「説明する」「確認する」などが発生する業務は多いものです。
そんなときにストレスなく話ができる人と、そうでない人というのはいます。
すべての人が心地よくコミュニケーションを取ってくれる職場であれば楽園ですが、自分の上司・部下・同僚など、よく関わる人が「話が通じない人」だと苦労も多くなります。
今回は「話が噛み合わない人」に焦点をあて、特徴や対処法などを確認しましょう。
なぜ話が噛み合わないの? 話が通じない原因
「話が噛み合わない……」「話が通じない……」そんな悩みが浮上するときに、人は2つのことを考えます。
1.自分の説明の仕方が悪いのでは?(自責)
2.相手のコミュニケーション能力の問題では?(他責)
しかし、過失がどちらか片方に100%! ということはマレで、現実は1と2の割合が変化しながらも混在している場合がほとんどです。
この2つの視点で原因を確認しましょう。
(1)論点が整理されておらず、目的がわかりにくい(自責)
「話が通じにくい」ときで、自分側に問題がある場合はほとんどが「何を伝えたいのかがわかりにくい」ということに集約されます。
結論から話していなかったり、やりたいことが「相談」「報告」「確認」「依頼」の何なのかがわかりにくかったりする場合に発生します。
相手のコミュニケーション能力が高い場合は、ある程度くみ取ってくれますが、「それってどういうこと?」と頻繁に聞き返されてしまう場合は、自分が何を伝えたいのかを整理して伝えるようにしましょう。
(2)相手を慮るあまり、まわりくどい言い方をしている(自責)
(1)に通じるものがありますが、相手のことを考えてていねいに話そうとするあまり、話の本筋がわかりづらくなってしまうことはよくあります。
特に上司や後輩などの「気を使って話す相手」や、あまり親しくない人との会話時に「失礼がないようにしよう」と気を使った結果、発生しやすいです。
気遣いが裏目に出てしまう……という悲しい結果ですが、「相談したいのですがお時間いいですか?」「依頼の話をしたいので、大丈夫?」など、最初に声かけの目的を話し、過度にまわりくどい言い方をすることを避けましょう。
(3)純粋に話を聞いていない(他責)
ここからは、相手側に原因がある場合を考えていきましょう。
正直「きちんと前提を踏まえて完結に話しているのに、まったく話が通じていない」人というのは存在します。
その際たる原因は「そもそも話を聞いていない」ことです。
「そんなことあるの!?」と思いますが、何か考え事をしている、興味が別のものに向かっている場合、生返事を返すばかりで「聞いていない」パターンはあります。
そして言ったことに関してあとから確認される……なんて、実は思い当たることがありませんか?
悪気がないものの「興味があることしか聞けない」というタイプは一定数存在します。
上司がこのタイプだと苦労しますが、存在するので注意が必要です。