薄味で温かい料理に
味の濃い料理は胃腸を刺激するため、薄味に仕上げるように心がけましょう。また、香辛料や酢、レモンなどの酸味の強い調味料も胃腸を刺激しますので避けるようにしましょう。料理の温度は、冷たいものは胃腸を刺激します。だからと言って極端に熱い料理もかえって胃腸を刺激してしまいますので、料理は冷たすぎず、熱すぎない温度にしましょう。
食材・調理方法以外に気をつけること
規則正しく、よく噛んで食べる
食事の間隔が長いと空っぽの胃に胃酸が分泌され、胃の粘膜を刺激してしまいます。1日3回規則正しく食べることで、胃への負担を減らしましょう。変則勤務などでいつも決まった時間に食事をすることが出来ない方の場合は、食後5〜6時間あけて次の食事を食べるようにすると良いでしょう。
また、少量ずつよく噛んでゆっくり食べることで消化がしやすくなります。一口あたりの量を少なくして30回ほど噛み、30分以上かけて食事をすると良いでしょう。
水分補給を忘れずに
胃腸の調子が悪いと食事の食べる量も減りがちです。私たちは口から水分を摂る以外にも、毎回の食事からも水分を補給しています。そのため、食事量が減ることで脱水の危険があります。50℃〜60℃に温めた白湯は胃腸への負担が少ないため、胃腸が弱っている時の水分補給としてオススメです。
また、食欲がなくどうしても食事が食べられない時には、体に必要な電解質の入っている経口補水液の方が水分補給に向いています。同じ水分でもコーヒーやアルコールは胃腸を刺激しますので控えましょう。
食後はすぐに動かずに休憩を
食後すぐに動いたり、横になると胃酸が食道に逆流してしまうため胸焼けを起こしたりします。また、食後は食べた物の消化のために血液が消化管の近くに集まります。その時に体を動かしてしまうと、血液が消化管に行かずに全身に回ってしまうため、消化がスムーズに行われなくなり胃へ負担がかかってしまいます。消化を促して胃への負担を軽減させるためにも、食後は30分ほど座ったまま休憩をしましょう。
まとめ
胃腸からのSOSを見逃さないで!
胃腸が弱っているサインは自覚していても、いつもよくあることだと思って普段と同じ食生活を送ってしまうと症状を悪化させてしまう恐れがあります。胃腸の調子が悪い時は普段の食生活を見直し、胃腸に負担がかからない食事をしましょう。
また、食事に気をつけても胃腸の調子が回復しないようでしたら、そのままにせずに病院を受診しましょう。