ブームのあまり店頭から姿を消すこともある、缶詰の新キング「サバ缶」。ですが、実はその隣に並んでいる「いわし、さんま、サケ」といったほかの魚缶にも見逃せない魅力があるんです! 今回はそれぞれの魚ごとに商品を3つずつ選び、食べ比べた結果をご紹介します。さらに、食のプロが魚缶に関する疑問にもお答えします!
360.life編集部/Test by LDK編集部
サバ以外にもあります!魅力的な魚缶はこれ
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ツナ缶の人気を抜いて、魚缶の生産量第1位に輝いたサバ缶。空前のヒットとなった理由は、おいしいうえに栄養豊富で、内臓や骨などを除く下処理が必要なく、そのまま使えて時短になるから。また、切身と比べても割安な高コスパもポイントです。
しかし、おいしくって栄養価が高い魚の缶詰は、サバだけじゃありません! 同じ陳列棚に並んでいる「いわし、さんま、サケ缶」の人気も上昇中なんです。
まずは、「サバ缶と比べてどうなの?」といった疑問にお答えすべく、各魚缶の栄養価の違いをご説明します。
①サバ缶
DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富。血液をサラサラにし、血圧を下げる効果が期待できます。また、認知症の予防にもなるといわれています。
②いわし・さんま缶
※画像はAmazonより
EPA(エイコサペンタエン酸)が豊富。血液をサラサラにし、動脈硬化や心筋梗塞の予防になるとされています。
③サケ缶
EPAとアスタキサンチンが豊富。血液をサラサラにするほか、ビタミンCの何千倍もの抗酸化作用があるとされています。
健康面だけでなく、シミやシワを予防するなど、美容効果のあるアスタキサンチンも含まれています。女性は見逃せませんね! アスタキサンチンは赤色が濃いほど豊富ですよ。
缶詰の成分表示欄を見れば、DHAやEPAの含有量が記載されています。購入する際の参考にしてくださいね。
それでは、いわし、さんま、サケ缶のメジャーな3商品をそれぞれ食べ比べ、導き出された評価を発表します。検証したのはおいしさ、ジューシーさ、見ための3項目。身が大きいものが多かったので、見た目評価はどれもよかったものの、味付が濃すぎると魚のうまみを感じにくいので、そこがおいしさ評価を左右しました。
まずはサケ缶3商品の比較結果からどうぞ。
高価なだけあって味も食感も高品質
成城石井
カナダ産べにざけ水煮
実勢価格:906円
容量:200g
成城石井の高級サケ缶。とってもジューシーで、噛むたびにサケのうまみが出てきます。
おいしさ・ジューシーさ・見ためと3拍子揃って◎評価! この品質なら価格が高くても納得です。
身がやわらかく、パサつきがまったくありませんでした。
うまみも塩味も強いロシア産のサケ
日本水産
ロシア産紅ざけ
実勢価格:864円
容量:210g
うまみのほか、塩味を強く感じる1缶。濃い味が好きな人におすすめです。
大ぶりの身なので見た目は◎です。
成城石井のサケ缶と比べると、身がしまっていてやや硬い食感です。
よく見るサケ缶だけど薄味でやや物足りず
マルハニチロ
あけぼの さけ からふとます
実勢価格:343円
容量:180g
※Amazonパントリー専用商品
スーパーでよく見る缶詰といえばこちらのマルハニチロ。食べてみるとサケのうまみが弱く、薄味です。
臭みなどはなく、味や見ためのバランスはなかなかですが……。
サケの味が薄くて物足りなさを感じてしまいました。