コーヒーは便秘にいいと言われています。その一方で、便秘が悪化するとも言われていますね。真実はいったいどっちなの…? この記事では、なぜ便秘に「よい」「悪い」と言われるのか、その原因を明らかにするとともに、効果的な飲み方をお伝えします!
ニコライ
どちらが本当? コーヒーと便秘の関係
便秘に悩まされている人は多いですよね。特に女性は、便秘解消のためにいろいろなことを試しているという人もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのがコーヒー。コーヒーには、便秘にいいという話もあれば、その一方で悪化させるという話もあります。今回は、コーヒーは便秘に効くのか、それとも悪化させるのか、コーヒーに含まれている成分を見ながらご紹介します。
コーヒーで便秘が改善するとされる理由
まずは、コーヒーがなぜ便秘に効くとされているかをご紹介します。その理由は、コーヒーに含まれている代表的な成分にあるようですね。
カフェインの影響
どうしてコーヒーが便秘に効果的だといわれるのか。理由のひとつはコーヒーの代表的な成分「カフェイン」の存在です。コーヒーには、大腸の働きを活発にする効果があります。(※1)ノンカフェインのコーヒーではその効果が薄れたことから、カフェインにその作用があると考えられます。
ただし、ノンカフェインのコーヒーでも大腸の働きをよくする効果が若干見られたことから、カフェイン以外の成分も関与しているとされています。(※1)
オリゴ糖の影響
「コーヒーオリゴ糖」の存在も、コーヒーが便秘によいと言われる理由のひとつです。コーヒーオリゴ糖はコーヒー豆のカスから抽出できるのですが、砂糖よりもカロリーが低いため、コーヒーの甘味料として用いられています。
オリゴ糖は、腸内にいる善玉菌のエサとなって腸内環境を整える作用があります。(※2)その結果、便秘症状の改善を手助けすることにつながります。
コーヒーに混ぜたものの影響
コーヒーはブラックで飲むという方がいる一方で、カフェオレやカフェラテ、カプチーノを好んで飲むという人も少なくないと思います。これらに共通する材料が、牛乳です。
牛乳には、乳糖と呼ばれる成分が含まれおり、乳糖が大腸まで届くとビフィズス菌を増やす作用が期待できます。これは、乳糖を分解する酵素が日本人はあまり機能しておらず、小腸で消化吸収されずに大腸に届くためとされています。(※3)
コーヒーで便秘が悪化するとされる理由
ここまで、便秘改善に役立つコーヒーの効果をお伝えしました。ここからは、コーヒーが便秘を悪化されると言われるのはなぜか、その原因をご紹介したいと思います。
カフェインによる利尿作用の影響
コーヒーを飲むとトイレに行きたくなるという話をよく聞きます。それは、カフェインの利尿作用の影響です。
体から水分が失われれば、便をやわらかくするための水分が足りなくなり、そのせいで便が出にくくなってしまいます。コップ1杯のお水をおいて、コーヒーを飲み終わったらお水を飲むようにするなど、心がけるとよいでしょう。
便秘対策に効果的な飲み方
朝に飲む
コーヒーに入っている成分が腸内の働きを活発にして、排便を促すことは分かりましたね。毎朝1杯のコーヒーを飲めば、ほどよく大腸を刺激し、便通を促進できるでしょう。
砂糖の代わりにオリゴ糖を入れる
コーヒーに甘さを足すときは、砂糖ではなくオリゴ糖を入れましょう。先でお伝えしたとおり、オリゴ糖は便秘対策に効果的だからです。普段はブラックで飲んでいるという方も、お腹の調子が悪いときは、少しオリゴ糖を加えてみるといいかもしれませんね。
適量を飲む
コーヒーを楽しみながら、便秘が悪化しないようにするにはどうすればいいか。大事なのは、適量を飲むことです。カフェインの利尿作用の影響を受け過ぎると、上でお話ししたように便秘の原因になりかねません。