被災時には、飲料水や生活用水は給水拠点に汲みに行ったり、給水車の配給で補うことになります。その際、水を運んだり、ストックするのに活躍してくれるのがウォータータンクです。しかし、一口にタンクと言っても、素材や形、容量など様々なものがあります。一番使いやすいのは、どんなタイプなのでしょうか。
青山 卓弥/Test by 家電批評編集部
生活用水を確保!タンクの選び方は?
人間1人が1日に必要な飲料水は約3L。炊事や洗濯などの生活用水を含めると、人1人が1日に必要な量は6L。4人家族だとすると、1日に24Lもの水が必要になります。この大量の水を自宅の備蓄分だけで賄うことは、かなり難しいと言えるでしょう。
そこで、生活用水の備蓄とともに、給水場所に水を確保しに行くことになりますが、ペットボトルでは量的に足りません。そこで必要になるのがウォータータンクなんです。
今回、そのウォータータンクについて、人気4製品の携帯性、耐久力、注水力、収納性をそれぞれ評価し、ランキング化しましたので、ぜひご覧ください!
超基本!ウォータータンクの選び方
ウォータータンクには、ソフトタイプとハードタイプの2種類があります。
ソフトタイプはコンパクトに収納できるので、荷物を減らしたい方にオススメです。ハードタイプは携帯性には劣ルものの、安定性が高く、テーブルや台の上でも使いやすいです。用途に応じて選ぶとよいでしょう。
また、量としては10~20リットルの容量のものが必要となります。
それでは、最高評価のウォータータンクから発表です!
利便性と設置性を兼備水流の強さも絶妙!
キャプテンスタッグ
抗菌 ボルディーウォータータンク 10L M-1431
実勢価格:1267円
こちらはハードタイプのタンク。細部まで作りがしっかりしていて持ちやすいのが高評価でした。安定感があるので机に置いてもぐらつかず、スリムなので設置スペースも小さくて済みます。
タンク上部の給水口が大きく、こぼしにくい設計です。せわしない給水所でも、慌てず使えますよ。
また、蛇口の作りも優秀です。柔らかい水流で、水の速さも絶妙。容器からこぼさず入れやすいんです。
評価はこちら。
ハードタイプなので、携帯性や収納性にはやや欠けますが、使い勝手は満点の優秀タンクです!
ベストと同タイプですが蛇口の性能はやや劣ります
尾上製作所
ウォータータンク 10L OWS-10C
実勢価格:891円
キャプテンスタッグと同じタイプですが、やや横幅が長めになっています。
水を入れて持つと、持ち手が体から離れ、やや重さを感じてしまいます。
蛇口は垂直に水が出るタイプなので、水流の調節が難しいです。
ということで、評価はこのようになりました。
蛇口の水流調節がやや不安定でも、コスパは最強です
アイリスオーヤマ
ウォータータンク 10L WAT-10L
実勢価格:888円(2個セット)
ソフトボディのタンクとしてはスタンダードなタイプ。
このように折りたためるので、場所を取りません。素材は厚めのビニールなので耐久性もあります。
ただ、蛇口の作りがやや雑な印象で、マックスまでひねる前から水が強めに出てしまうのが残念なところです。
評価はこちら。2個セットでコスパはいいのですが、性能的にはごく普通のソフトタンクでやや物足りなさはあります。