カルシウムを多く含む食品は?
カルシウムを多く含むのは、牛乳や乳製品、小魚や大豆製品、一部の緑黄色野菜など。代表的な食品100gあたりに含まれる、カルシウム含有量をご紹介しますね。(※出典8)
1. 乳類
・牛乳…110mg(コップ1杯200gで220mg)
・プレーンヨーグルト…120mg(2/3カップ130gで156mg)
・プロセスチーズ…630mg(1切れ20gで126mg)
2. 魚介類
・干しエビ…7,100mg(3尾9gで639mg)
・ワカサギ…450mg(5尾80gで360mg)
・丸干しマイワシ…440mg(2尾50gで220mg)
・シシャモ(生干し)…330mg(3尾50gで160mg)
・しらす干し(半乾燥品)…520mg(大さじ2杯10gで52mg)
3. 豆類
・もめん豆腐…86mg(1/4丁75gで65mg)
・糸引き納豆…90mg(1パック50gで45mg)
・厚揚げ…240mg(1/2枚100gで240mg)
4. 野菜類
・モロヘイヤ…260mg(1/4束60gで156mg)
・小松菜…170mg(1/4束80gで136mg)
・大根の葉…260mg(1回量50gで130mg)
・水菜…210mg(1回量50gで105mg)
・青梗菜…100mg(小1株80gで80mg)
5. 乾燥物
・切り干し大根(乾)…500mg(1/4袋10gで50mg)
・ひじき(乾)…1000mg(大さじ1杯5gで50mg)
・いりごま…1,200mg(小さじ1杯3gで36mg)
カルシウムの吸収率は低いってほんと?
カルシウムは、吸収率が低い栄養素の1つ。残念ながら、摂取した量が、すべて体内で吸収・利用されるというわけではありません。性別や年齢、個人差や、一緒に摂る栄養素や、運動習慣の有無などによって、変わってきます。
例えば、肉類やインスタント食品にはリンが多く含まれますが、リンを過剰に摂取するとカルシウムの吸収が阻害されます。
そのほか、ほうれん草などに含まれるシュウ酸、穀類や豆類などに含まれるフィチン酸、食物繊維、カフェインなども、カルシウムの吸収を阻害すると考えられています。
逆に、カルシウムの摂りすぎも、鉄などほかのミネラルの吸収を阻害する原因に。カルシウムだけにとらわれず、バランスよく食べることも大切です♪
過剰のアルコールや、喫煙も吸収率に影響を与えるといわれているので、当てはまる人は、ぜひ注意してくださいね。
成人では、通常の食事でのカルシウム吸収率は、25%を目安にするとよいでしょう。(※出典1,9)
カルシウムの吸収率をアップする方法
体内でのカルシウムの吸収率を上げるには、ビタミンDが必要です。ビタミンDは、日光を浴びることで体内で生成されるほか、食品からの摂取が可能です。
ビタミンDを多く含む代表的な食品は、イワシ、サンマ、サケなどの魚類や、キクラゲ、シイタケといったきのこ類など。
そのほか、牛乳のたんぱく質を消化する過程で作られる成分である、カゼインフォスフォペプチド(CPP)、乳製品に含まれる乳糖、適量のたんぱく質、大豆やごぼうなどに多く含まれるオリゴ糖などが、カルシウムの吸収を促進するといわれる成分です。
牛乳のカルシウムの吸収率が高いともいわれますが、牛乳に含まれている乳糖やたんぱく質、カルシウムの形態などが影響していると考えられています。
ビタミンKは、吸収されたカルシウムを骨に取り込むのを助けてくれるので、ビタミンKも一緒に摂れると、より効率的。カルシウム・ビタミンKの両方が多く含まれている糸引き納豆、モロヘイヤ、小松菜などもおすすめです♪(※出典1)