記憶のコツとは? 人の名前を覚える方法
人の名前を覚える方法について、記憶するコツを6つご紹介します。
なかなか名前を覚えられない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(1)繰り返し思い出す
さきほど紹介したリハーサルを繰り返し、情報を保持・保存させると効果的です。
試験勉強をイメージするとわかりやすいです。
暗記するとき、単語を何度も繰り返しノートに書いたり、声に出したりして覚えましたよね。
それと同じように、その人のことを何度か思い返すと名前を覚えやすくなります。
繰り返し思い出すことによって、相手の名前が、すぐに忘れてしまう「短期記憶」から長期間記憶が定着する「長期記憶」へと移行し、忘れにくくなります。
だれかに会ったら、寝る前に一度思い出すなどの習慣をつけると覚えやすくなるでしょう。
(2)少し時間を置く
記憶する過程の最終ステップは「再生・検索」です。記銘→保持・保存→再生・検索という3ステップを経て、情報は記憶されるのです。
再生・検索とは、まさに思い出す段階のこと。
記銘して保持・保存された情報を脳内検索し、再生することです。
喉元まで出かかっているのにうまく思い出せず「ここまで出ているのに!」とやきもきすることがありますよね。
これは「ティップ・オブ・ザ・タン状態」と呼ばれていて、うまく再生・検索できずにモヤモヤしている状態です。
そのときは思い出せなくても、少し時間を置いてから考えるとポンと思い出せることがあります。
落ち着いて思い返すようにしましょう。
(3)会った日の流れを思い出す
情報を記銘した環境と、思い出すときの環境が似ていると、記憶の再生率が上がるといわれています。
たとえば、昔住んでいた駅に久しぶりに行くと、急に当時の思い出がよみがえってきたりしますよね。
当時聴いていた音楽を聴いたり、かつての恋人がつけていた香水のにおいを嗅いだりすると、記憶が一気にフラッシュバックすることもあります。
こうした同様の環境によって記憶が呼び覚まされることを、文脈依存効果といいます。
とはいえ、思い出すために出会った場所に行くのは難しいこともあるので、その人と会ったときの状況や流れを思い出してみましょう。
「あの日は確かすごく暑くて、〇〇さんとカフェでアイスコーヒーを飲んでから向かったんだよな。受付の人は若い女性で、ジンジャーエールを受け取ってから会場に入って、扉の近くで会って挨拶したんだった」というように情景を思い出しながら考えると、名前を思い出す確率が上がります。