バナナは老若男女問わず親しみのある果物。その手軽さから朝食に取り入れるかたも多いですよね。実はカロリーや糖質以外の栄養素も豊富に含む、栄養価が高い果物なんです!バナナに含まれる成分とその効果、管理栄養士がおすすめする食べかたについてお伝えします。
ちず
バナナのカロリーと糖質
バナナ100gあたり86kcal、糖質は21.4g含まれます。(※1)
白米のカロリーは100gあたり168kcal、糖質は36.8gなので、白米と比較すると低いですが、実は果物の中でも特に糖質とカロリーが高い食材。(※5,12)手軽にエネルギー補給ができるので朝食にもぴったりですが、食べ過ぎには注意が必要です。
バナナに含まれる成分は?
たんぱく質
バナナ100gあたり1.1gのたんぱく質が含まれます。(※1)
たんぱく質は細胞や筋肉のもとになる栄養素で肉や卵などに多いイメージですが、実は穀類、豆類、野菜、果物など多くの食材に含まれます。
一般的によく食べられている果物と比較してみましょう。
りんご……0.1g
いちご……0.9g
温州みかん……0.5g
(※すべて100gあたりで算出)
バナナは果物の中でも比較的たんぱく質が多いことがわかりますね。(※1,2,3,4)
脂質
バナナ100gあたりに含まれる脂質は0.2g。(※1)
ほとんどの果物は低脂質で、さらに水分による満腹感も得られるため、適度な量であればダイエット中でもおすすめの食材です。(※5)
カリウム
バナナには100gあたり360mgのカリウムが含まれます。(※1)
これは果物の中でもトップクラスの量!カリウムは余分な塩分を出し、体内の水分を調整する働きを持ちます。外食が多く塩分量が多くなりやすいかたやむくみが気になるかたには、積極的にとっていただきたい栄養素です。(※5,6)
ビタミンC
バナナ100gあたりに含まれるビタミンCは16mg。(※1)
ビタミンCが多いといわれている果物と比較してみましょう。
いちご……62mg
ゴールドキウイ……140mg
(100gあたりで算出)
バナナは果物の中で特別ビタミンCが多いわけではありません。しかしビタミンCは空気にふれることで酸化してしまう、不安定で壊れやすい栄養素。バナナの場合は切らずに皮を向くだけで手軽に補給できるというメリットがあります。(※3,7,8)
食物繊維
バナナは食物繊維が豊富な食材。100gあたりのバナナに1.1g含まれます。(※1)
バナナが便秘解消に良いというイメージをお持ちのかたも多いのではないでしょうか?特に便のかさを増やし腸の動きを活発にする不溶性食物繊維を多く含みます。(※1,9)
葉酸
バナナには100gあたり26mgの葉酸が含まれます。(※1)
葉酸は体の中で血液を作る働きに関わっているほか、妊活中や妊娠している女性に必要な栄養素としても有名。妊娠初期に葉酸を十分とることで、胎児の神経管閉鎖障害という神経管の発育不全リスクを減らすことがわかっています。(※10)
オリゴ糖
バナナ100gあたりに含まれるオリゴ糖は0.3g。(※11)
バナナが便秘解消に良いという説は、食物繊維だけでなくオリゴ糖が豊富なことにも由来します。腸内の善玉菌を増やすことでお腹の調子を整えてくれます。