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満腹刑事の食べ歩き捜査線。神石高原編 その1

グルメ

【「逃亡料理人ワタナベ」コラボ企画】捜査の基本は、とにかく足。捜査のプロが、美食の捜査線を歩きまわり、最前線で食べまくる。広島県神石高原町で出会ったのは、神石牛というブランド牛と長い歴史の中で愛され続けるこんにゃく。今回もうまいものをたくさん見つけてきた。

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こんにゃくメンチカツ「AIQON STORE」

Photo by 逃亡料理人ワタナベ
Photo by 逃亡料理人ワタナベ

神石高原町で特筆すべき食材はもう一つあった。こんにゃくだ。こんにゃくといえば群馬県が一大産地だが、そのほとんどは中国原産種と掛け合わせた改良種。それに対し、神石高原町では300年の歴史を持つとされる在来種が今も栽培されているのだという。初めて知った!

中国産地の地下58mから汲み上げた地下水で、在来種を昔ながらの製法で作っているのが神石高原町のこんにゃくというわけだ。そう聞いたら、食べぬわけにはいかない。

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地元刑事の車を走らせていると182号線という旧道沿いに、「AIQON STORE(アイコンストア)」というのぼりと、こんにゃくメンチカツの看板を発見した。

こんにゃくメンチカツか。うまそうだな。よし、いってみよう。

Photo by 逃亡料理人ワタナベ
Photo by 逃亡料理人ワタナベ

ここは、またもや中国人パティシエのイーリンがスイーツを作っていたお店だった。こんにゃくがタピオカのようにトッピングされたホットジンジャーショコラ。寒い日に飲みたくなるドリンクだ。

Photo by 逃亡料理人ワタナベ
Photo by 逃亡料理人ワタナベ

メニュー

いや、それより、今はこんにゃくメンチカツだ。

イーリンたちを無視して、メンチカツを注文する。と、注文をとった女性がメンチカツを揚げ始めた。聞いてみると、彼女が店主だった。なんと24歳だそうだ。結婚してこの神石高原町に住むようになり、貴重な在来種のこんにゃくを守ろうという思いで店を始めたそうだ。

店名のアイコンとは「愛して、こんにゃく」の意味とのこと。こんにゃくへの愛が伝わってくる。

Photo by 逃亡料理人ワタナベ
Photo by 逃亡料理人ワタナベ

揚げたてのこんにゃくメンチカツをいただく。アツアツでうまい!

おお、角切りのこんにゃくと粗挽きの豚肉が、ほどよく混じり合う。こんにゃくの弾力が一瞬肉のようにも感じられ、食べごたえがある。豚肉は神石高原ポークを使用している。なるほど、女性ならではの視点。こんにゃくを混ぜてカロリーオフにしたメンチカツだ。

しっかりした味付けで、このままでもうまい。が、ごはんのおかずにもなりそうだ。

Photo by 逃亡料理人ワタナベ
Photo by 逃亡料理人ワタナベ

刺身こんにゃくもある。せっかくなので、こんにゃくそのものも味わってみることに。

わさび醤油につけて、つるりといただく。しっかりと噛みごたえもあり、素朴で純粋なこんにゃくの旨みが噛むたびに口に広がる。こんにゃくと思ってちょっと侮っていたが、この刺身こんにゃくはかなりうまい。

これも女性目線だが、この店の刺身こんにゃくと田舎こんにゃくは、貴重な在来種の生芋を100%使用しているという。お肌にうれしい成分がたっぷり入っているのだそうだ。

Photo by 逃亡料理人ワタナベ
Photo by 逃亡料理人ワタナベ

この「AIQON STORE」では、こんにゃくのジェラート、こんにゃくのマドレーヌというデザートもある。車で通りがかった際は、ぜひ食べてみてほしい。在来種こんにゃくの底力を感じられることだろう。

今回の捜査資料は以上だ!

Photo by 逃亡料理人ワタナベ
Photo by 逃亡料理人ワタナベ

■店名 AIQON STORE(アイコンストア)
■住所 広島県神石郡神石高原町近田1638
■営業時間 日によって随時変更あり

AIQON STORE日本、〒720-1622 広島県神石郡神石高原町近田1638
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