【「逃亡料理人ワタナベ」コラボ企画】捜査の基本は、とにかく足。捜査のプロが、美食の捜査線を歩きまわり、最前線で食べまくる。広島県神石高原町で出会ったのは、神石牛というブランド牛と長い歴史の中で愛され続けるこんにゃく。今回もうまいものをたくさん見つけてきた。
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幸運仏
引き続き、広島県神石高原町でワタナベを追う。
ワタナベが逃げていた先は、すべて奥さんと旅行した場所だということが判明。
しかし、今ワタナベがいる場所がまったく見当がつかない。
よし、こういう時は初心に帰って、うまい店を徹底的に探すしかない。
うまい店に、ワタナベありだ!
よし、さっそく調査開始。
以下、詳細は捜査資料を確認してくれ!
神石高原の食が集う「神石高原ホテル」
うまいものはどこにある?
そういえば、見事な庭園を持つホテルがあったな。ホテルへ潜入しているという線は十分に考えられる。ひとまず昼食がてら向かってみるか。
神石高原ホテル
神石高原ホテルは、和・洋それぞれでコースランチもあり、単品のランチメニューもあるのだが、断然月替わりメニューがオススメだ。
月替わりで5種類のメニューが用意されていて、しかもリーズナブル。さあて、何を選ぼうか。
神石高原ポークヒレカツ
何年ぶりだろう。なんとヒレカツを頼んでしまった。本来、俺は徹底的にロースカツ派なのだ。ただ、どうしてもたまに、食べたくなる時ってのがあるのだ。
やっぱりうまい。サクサク、衣がサクサク!中はしっとり!ヒレでこんなにしっとりしてるのは、神石高原ポークのポテンシャルだけではない。下味につけられている塩と胡椒の加減がちょうどいいのだ。肉魚のフライものは、この下味の時点で味の勝負が決まっていると言ってもいい。
そのヒレカツに、ほどよく酸味と甘みが加えられたホテルオリジナルのとんかつソースをかける。これが白飯への欲求をかき立てるのだ。注文の際、パンかライスを尋ねられたが、やはり白飯にして正解だった。
それにしても、こんな庭園を眺めながらの食事って最高だ。この雰囲気が料理のおいしさを倍増させているのだろう。食欲増進が止まらないぞ!
さ、次は何を食べようか。
■店名 神石高原ホテル
■住所 広島県神石郡神石高原町時安5090
■営業時間(レストラン)
昼 11:00〜
夜 18:00〜21:00(L.O. 20:30)
■定休日 無休
神石牛の焼きハヤシライス「カフェ ぬく森」
神石高原ホテルを後にしてすぐに、小さなかわいらしい看板が目に入った。怪しい。こういうところにワタナベが潜伏している可能性もある。飛び込んでみるか。
店は、絵本に出てきそうな森の小屋といった雰囲気。開放的なテラス席にはハンモックもあった。
神石牛のハヤシライスか。オムハヤシとは、ズルい。卵で包んでいるだけなのに、それだけで3倍ぐらいおいしそうに思える。これに決めようとした瞬間、もうひとつのスペシャルを発見してしまった。
焼きカレーならぬ焼きハヤシ!オムか、焼きか。悩んだあげく、今回は焼きハヤシに軍配を上げた。
トマト、なす、ジャガイモなどの野菜を加え、チーズをたっぷりかけて焼き上げられたハヤシライス。熱々なスキレットから立ちのぼる香りが、胃を刺激する。なぜ伸びるチーズとは、こんなにも人を幸福にするのだろう。笑顔が止まらないぞ。
神石牛、そしてトマト感の強いデミソースもまたうまい。口の中をやけどしそうだが、かきこみたい衝動にかられる。いや、本当にやけどしそうだから、フーフーして食べているのだが。
セットのスープは、かぼちゃのポタージュだった。優しい味わいで、かぼちゃの甘みが胃に染み渡り、なんだかほっとしてしまう。
こういうひとつひとつの料理に工夫がしてあるのが、カフェ飯の醍醐味だな。
別のテーブルでは、近所のお母さんたちが「森のダッチベイビー」を楽しんでいた。ダッチベイビーは、オーブンで焼いたドイツ風パンケーキ。外はカリカリ、中はモチモチの食感がハマるおいしさ。ここではアイスと生クリームとフルーツをトッピングして食べられるそうだ。
不覚ながら、つられて俺も「森のダッチベイビー」を頼んでしまった。また訪れることがあれば、今度はオムハヤシを狙うとしよう。
■店名 カフェ ぬく森
■住所 広島県神石郡神石高原町時安1056-4
■営業時間 11:00〜17:00(L.O. 16:00)
■定休日 火〜木曜日