会社でやること=暇つぶし……なんて人はいませんか? もしかしたら「社内ニート」になってしまっているかもしれません。一部では「勝ち組」などとささやかれもしますが、実態とは? 今の状況がつらいときの脱出法とは? 外資系OLコラムニストのぱぴ子さんに教えてもらいました。
3Qの数字が、やばい。
そんな状態でこの記事を書いています。今は社内ニートとはほど遠く、まじで他の誰か雇ってくれ……! という状態ですが、世の中には「会社に行っても仕事がない」という「社内ニート」状態になってしまう人もいます。
私は新卒からプロジェクト型の仕事をしており、顧客案件にアサインされていなければ強制的に社内ニートになるという生活をしていました。この状態は「アベる(=Available)」とも言われます。
リーマンショック後は、どこも案件自体がなくなってしまい、強制的社内ニート状態になる人が続出したと聞きますが、基本的には「よっぽどやばい人」でなければ、何かしらの案件にはアサインされるため、逆説的にクビ候補の代名詞として使われていました。
社内ニートとは
顧客の予算で組まれた案件で、プロジェクト予算を元に働いている割合=稼働率(Utilization)で管理されている人間にとっては、この「社内ニート」とはまさしく「Available」な状態です。
これは、「どこの案件にもいますぐいけますよ。案件に刺さらないと社内ニートという名のコストですよ」という状態なので、戦々恐々とする状況です。
とはいえ、そもそもプロジェクト型の仕事は日本の中では一般的ではなく、上記で挙げたような「社内ニート状態」は一般的ではないでしょう。
社内ニートの意味
一般的に言われる社内ニートとは、会社に行っても仕事がなく暇を持て余している人を指します。ちょっと前でいう「窓際族」のイメージでしょうか。
もちろん、会社員として会社に所属しているため真のニートではありませんが、社内で「何もしない人」の代名詞といえます。
つまりは「給与は発生し、仕事はしなくていい状態」のため一部の社畜からは「桃源郷では……?」と崇拝されます。
当てはまるかチェック! 社内ニートの特徴
何もしなくてもお給料が貰える……と考えると「憧れの職業では?」と思いますが、ヒモになれる人間に才能がいるように、「会社」という「仕事」をする場所において「何もしない」を満喫するには才能が必要です。
なりたいような、なりたくないような、そんな社内ニートの特徴を確認しましょう。もし自分に当てはまることが多ければ、「社内ニート」である可能性があります。
(1)仕事がない
代表 of 代表は、シンプルに「仕事がない」です。
仕事がない状態とは、業務時間中の大半が「しなくてはならないことに追われる」のではなく「何かしなくてはならないことを探す」状態です。
業務の狭間や閑散期など、「期間が決まった暇」はご褒美ですが、望んでいないのに「無期限休業」となると「どうしよう……」と不安が募ります。
(2)雑用しか仕事がない
やることはあるものの、そのすべてが「仕事というより雑用」という場合も、「仕事がない」という感覚が募り、社内ニート化します。
雑用は、いうなれば「優先度の低いお願いごと」程度のものなので、必ずやらなくてはならない! という責任感を伴わず、結局「仕事がない」状態に繋がります。
(3)ルーチン化した業務ばかり
一定の業務はあるものの、ルーチン化した作業レベルの仕事ばかりで、面白味がなく刺激にかけるパターンもあります。
もはや「目をつむっていてもできる」レベルで慣れてしまっていたり、書類を右から左に流すだけの作業的な仕事であると「仕事はあっても仕事はない」という矛盾した状況に陥り、社内ニート化します。
(4)会社に「いる」ことに意味がある
「何をしたかより、会社にいることに意味がある」という社風や環境だと、社内ニート化しやすいです。「存在する」ことが優先事項の第一位という、赤子にしか許されない境地を手に入れている点が特徴です。
多くの場合は個人ではなく、環境がそうさせるので、「実績よりも慣習」を重視する職場なことであることが大半です。