(7)理想的な異性と出会ったのに、逃げたくなる
「こんな素敵な人が自分のことなんか好きになるはずがない」と思ってしまいます。
自己評価が低いために、「本当の私がバレたら嫌われてしまう」と感じ、ガッカリされる前に逃げようとするのです。
母親のせい? 幸せ恐怖症の原因
上記特徴のある幸せ恐怖症。どうしてそんな風に感じてしまうのでしょう?
考えられる原因を挙げてみます。
(1)子どもの頃の家庭環境に問題がある
ネグレクトやDV、いわゆる毒親など、家庭環境に問題がある場合は、健全な自己肯定感が育たないことがあります。すると、自分に価値が見い出せず、「自分は幸せにふさわしい」と思えなくなってしまうのです。
(2)両親、とくに母親に対する罪悪感が強い
母親が幸せそうではない場合、子どもは「お母さんが幸せではないのだから、自分だけが幸せになってはいけない」と思うことがあります。
無意識のうちに、「自分が幸せになってしまうと、お母さんを見捨てたことになる」と思い込んでいることが多いのです。
(3)大きな喪失体験をしている
大切な誰かを失っていたり、うまくいっていたのに突然どん底に突き落とされたりするような体験をしていると、もう二度と喪失感は味わいたくないと思います。
すると、「傷つかないために大切なものを持たない」という選択をするようになります。
(4)不幸せな状態に慣れてしまった
波乱万丈な人生を送ってきている場合、うまくいかないことや不幸せであることが普通の状態なので、幸せに違和感を覚えるようになります。
幸せになることは、未だ体験したことがない領域。そこに恐怖を感じるのです。
それならば慣れ親しんだ不幸せの状態のほうが安心だと感じてしまいます。
幸せ恐怖症の克服方法
複雑な心理の幸せ恐怖症ですが、やはり幸せなときはちゃんと幸せと感じられるようになりたいもの。どうしたら改善できるのでしょうか。
幸せ恐怖症の克服方法をご紹介します。
(1)幸せが怖いと思う自分を否定しない
うまくいきだしたときに怖さを感じても、「そりゃいろいろあったから、怖いよね~」と受け入れてあげましょう。
こんなこと思っちゃダメだ、と否定する必要はありません。怖さが出るということは、「いい方向に変化している証拠」だと前向きに捉えましょう。