3.失恋したとき

喪失感はカップルにだけ生じるものではありません。
その人が身近に存在するから自分も頑張れたこと、その人に褒めてもらうために一生懸命になれていたことなど、片思いであってもその「気持ち」が自分自身を形づくっていたものであれば喪失感を抱きます。
喪失感のもとになる3つの「責める感情」
喪失感は「泣く」「怒る」「無気力になる」「鬱鬱とする」といった精神症状のほかに「食欲不振」「睡眠障害」などの身体症状としてもあらわれます。
これら喪失感のもとになるのは3つの責める感情です。
この感情が肥大化し、どれかひとつでも自分でコントロールできなくなってしまうと、立ち直れなくなってしまいます。以下、3つの感情をひとつずつご説明します。
1.自分を責める

「あのときもっと話を聞いてあげていたらよかった」「自分があんなこと言ったからこうなってしまった」などと過去の自身の言動に原因を探して自分を責める、いわゆる自責感情です。
2.他人を責める

「病院の治療法がまちがっていたのだ」「まわりがあの人を精神的に追いこんだのだ」「あの人さえいなければこうならなかった」など他人を責める感情です。
3.失った人を責める

「私がとても悲しむことはわかっていたはずなのになぜ?」「あのとき話してくれていたらこんな結末にならなかったのに」など、失ってしまったその人を責める感情です。
喪失感を乗り越えるには?
人は喪失感を覚えたとき、どのように対処したらいいのでしょうか。
最後に、喪失感を乗り越える方法を4つご提案します。