2.他人を責める
「病院の治療法がまちがっていたのだ」「まわりがあの人を精神的に追いこんだのだ」「あの人さえいなければこうならなかった」など他人を責める感情です。
3.失った人を責める
「私がとても悲しむことはわかっていたはずなのになぜ?」「あのとき話してくれていたらこんな結末にならなかったのに」など、失ってしまったその人を責める感情です。
喪失感を乗り越えるには?
人は喪失感を覚えたとき、どのように対処したらいいのでしょうか。
最後に、喪失感を乗り越える方法を4つご提案します。
1.同じ体験を持った人と喪失感を分かち合う
大切な人を亡くすといった非常に大きな喪失体験をしてしまうと「こんなに辛いのは世界で自分だけだ」といった強い孤独感にも襲われます。
しかし、同じ体験を持った人と喪失感を分かち合うと「辛いのは自分だけではない」という気持ちを取り戻すことができ、孤独感から救われます。
また喪失を受け入れ、乗り越えている人たちの話を聴くことにより、自分もいつかは立ち直ることができるという希望を持つことができます。
2.感情をありのままに吐き出す
喪失体験を癒す過程は「グリーフ・ワーク」と呼ばれています。グリーフ・ワークでの第一歩は、感情をありのままに吐き出すということです。
吐き出す先はネットでも構いませんが、大切なことはそこがあなたの感情を否定せずに受け止めてくれる場所かどうかということ。
たとえばコメントやメッセージ機能があるネットワークの場合、コメントによって前を向くことができる場合もありますが、さらに傷つく可能性もあります。
さらなる痛みを作らないよう吐き出す先はじっくり考えて、ありのままの感情を吐き出してみましょう。
3.波は必ず小さくなることを知る
喪失体験をした直後はなんの感情もわかない状態まで落ちてしまうことも多々あります。
そしてその後に悲しみや寂しさ、怒りといった様々な感情で混乱したり気持ちが沈んだりする辛い時期がきます。そこからなんとか浮上してもまた落ちる波はやってきます。
でも、その波は1度目よりは2度目、2度目よりは3度目と徐々に小さくなっていくことを覚えておきましょう。
「波は何度かやってくる。でも次の波は以前より小さい」ということを知っておくだけで楽になります。
4.感謝の気持ちを持つ
感情をあるがままに吐き出し、分かち合ったあとは感謝してください。一度きりの人生で、自分の一部として愛せるような存在に出会ったことは奇跡ですし、一緒に過ごした時間は消えません。そうした気持ちを与えてくれた過去に素直に感謝しましょう。
そしてそう思えた自分にも優しい気持ちを持ってください。