東洋医学によると、だるさや気分の落ち込み、心身の調子がダウンするのは「気滞」といって気(エネルギー)の流れが停滞したときや「熱」が下がったとき。気滞を流し熱を生むには、呼吸で自律神経のバランスを整えることで症状が改善します。ヨガインストラクター・鍼灸師の佐久間涼子先生に、3つの呼吸法を教えてもらいました。
あらゆる不調に効く!気と熱を鎮静させる3つの呼吸法
頭がズキズキ、ボーッとする、体がだるい、イライラ……そんなときは無理に動くより、まずは座ってできる呼吸法を。吸うときに交感神経、吐くときに副交感神経の働きを高める呼吸を繰り返すことで自律神経のバランスが整い、鬱々とした気や湿熱を鎮静させる効果が。肺やお腹の呼吸筋もしっかり使って行うと、効果倍増です。
1.自律神経バランスに「ナディーショーダナ」
右手の親指を右鼻、人差し指を眉間、中指・薬指を左鼻に。左鼻を塞ぎ右鼻から4秒吸う、両鼻を塞ぎ1秒息止め、右鼻を塞ぎ左鼻から4秒吐く。次に左鼻から4秒吸って1秒息を止め、右鼻から4秒で吐く。これを1サイクルとして15回。
photo by Nobuhiro Miyoshi(RELATION)
2.「カパラバティ」で頭スッキリ!
口を閉じ、鼻でシュッシュッと音が出るほど強く吐く。1秒1回吐く×30回。鼻腔を使うと脳の鎮静に効果があり、頭がすっきりリフレッシュ。
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3.「シータリー」でリラックス!
湿熱を鎮静させてリラックスできるシータリー。口をすぼめて舌をストローのように丸め、口から4秒吸って鼻から4秒吐く×15回。舌を丸められない人は、口をすぼめるだけでOK。
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教えてくれたのは…佐久間涼子先生
ヨガインストラクター・鍼灸師。ヨガ指導歴15年。近年は鍼灸師としてファンクショナルに心と身体へ作用するヨガを提供。『THE BASIC』という「ヨガの基礎と基本」のヨガプログラムを主宰し、都内で毎月定期的に開催中。