何もやる気が起きない時ってありますよね。一体どうしたらいいのでしょうか? 原因の一つにはどうもストレスが関係しているようですよ。心理カウンセラーの桑野量さんに、やる気が起きない心のメカニズムと対処法について解説してもらいました。
「なぜかやる気が起こらない」「日々が楽しくない」。
理由は分からないけど、モチベーションが上がらないことはありませんか?
やらなければいけない仕事に手が付けられない。休みの日にただただボーッと過ごしてしまう。
突然訪れる「やる気が起きない状態」の原因は何なのでしょうか?
対処法を知って、何もやる気が起きない状態を上手に乗り越えていきましょう。
考えられる原因は? 何もやる気が起きない心理とは
そもそもやる気が起きないのは、理由があるはずです。
単純に気持ちの問題として片付けられても、スッキリはしませんよね。
(1)疲れ過ぎている
やる気が起きない状態は、活発に行動するよりも休止を選んでいる状態です。
つまり、それだけ疲れてしまっているのです。頭では「やらなくちゃ」と義務感や責任感からアクセルを踏んでも、エンジンを動かすだけのガソリンが残されていないのです。
(2)生活のバランスが崩れている
睡眠不足や暴飲暴食などが続いていると、やる気が起こらなくなってしまうことがあります。
生活のリズムが崩れてしまうのは、仕事や人間関係のストレスが影響しているかもしれません。
(3)自信がない
絶対に失敗しない方法は、チャンレンジしないことです。やってもうまくいくか分からない時に、「やる気がない」状態を作り出すことで、ネガティブな結果に対する言い訳を作り出して防衛する心理があります。
新しい仕事や新しい人間関係に、ストレスやプレッシャーを抱え過ぎているのかもしれません。
(4)刺激がない
毎日同じことの繰り返しで五感が刺激されることなく、思考が優位になっている状態だと「生きがい」や「やりがい」を感じられなくなってしまいます。
人生や仕事に対する無意味感が強くなってしまうと、自然とやる気も起こらなくなってしまいます。
(5)他人の評価ばかり気にしている
周りの人の評価ばかり気にしていると、積極的に自分から行動することが苦手になっていきます。誰かの指示や意見があって、それに合わせるように行動するようになります。
その結果、自分がしたいことや自由に決められることに対して、どうしたらいいか分からなくて動き出せない状態になってしまうことも。
(6)過去の失恋が影響している
頭の中では過去の恋愛として整理ができていると思っていても、心の中ではまだその恋に終止符が打たれていないことも。
感情は、感じないように抑圧しているとたまっていくものです。自分では気付かないうちに、その感情を制御するためにたくさんのエネルギーを使い果たしているのかもしれません。