コミュニケーション能力は仕事において重要か
このように考えていくと、いかに仕事においてコミュニケーション能力が重要なのか、なぜ求人要件に「コミュニケーション能力が高い」という文言が踊るのかが理解できます。
ただし、企業が求める「コミュニケーション能力」が一体何なのか、自分の強みとして語れる要素は? コミュニケーション能力とは? という部分を深堀りしないで、単純に「コミュニケーション能力があります!」と言っても響きません。
コミュニケーション能力が高い人とは
要素分解をしてきましたが、具体的に仕事におけるコミュニケーション能力が高い人とは一体どんな人なのでしょうか?
コミュニケーション能力が高い人の特徴4つ
(1)相手の話の聞き取り、相手の話を引き出すことができる
一方的に自分の言いたいことだけを話すのではなく、相手の話に興味があるという姿勢を見せ、相手の考えや懸念点を引き出せる人はコミュニケーション能力が高いといえます。
もちろん、ただ黙って聞くのではなく、会話中に相手の話を引き出す質問を投げかけるなど、傾聴の姿勢を見せることは重要です。
(2)自分の意見を相手に納得させることができる
(1)だけではただの「聞き上手」な人になりかねません。仕事上でのコミュニケーションで重視されるのは、ネゴシエーション能力(交渉力)と言い換えることができます。
複数の対立する意見がある場合にも「自分(及び会社)の方針や、意見を通すことができる」人は、頼りになるコミュニケーション能力の持ち主です。
(3)適切に要約し、まとめることができる
「言っていることは正しいが、回りくどい」表現をする人は多いです。コミュニケーションがうまい人は、どう切り取れば人に伝わるか? を心得ています。
この能力は、口頭のみならずメールやプレゼン資料などでも非常に重要な役割を果たします。
(4)認識齟齬がないよう、確認を取り合意できる
議論や意見が飛び交うと「何をどこまで合意したのか」が曖昧になります。
適切なタイミングで決めるべき事柄をまとめ、それを発信できる人がいると、コミュニケーションは齟齬なく円滑に進みます。
コミュニケーション能力が低い人と何が違うの?
コミュニケーションが高い人は、双方向の意思疎通がうまい人といえるでしょう。高い専門性を持っていても、一方的に押し付ける形では内容が正しくても軋轢を生みます。
コミュニケーション能力が低い人は目先の目的を達成することを優先しますが、コミュニケーション能力が高い人は味方を付けながら目的を達成することができます。
コミュニケーション能力を高める方法
転職や昇進という仕事能力の面でも、自分自身の要求をうまく通す面でも高めたいコミュニケーション能力ですが、どうすれば「コミュニケーション能力がある人」になれるのでしょうか。