今何もしてない!地震対策、なにから始めればいい?
ここまで読んで、「まだ何も対策していない! 何から手をつけたらいいかわからない」と思っていても大丈夫!
どこから始めたらいいのか、教えてもらいました。
"命にかかわる場所"から始めましょう
もしそれが倒れたら"命にかかわる"という場所から対策していくことです。
(1)倒れたら、ぶつかったら死ぬ可能性のあるもの
例えばベッドのそばのタンスや本棚など。
まずは家具そのものを固定する、本棚であれば落下防止対策もとる、ガラスが使われているものなら飛散防止フィルムを貼るなどの対策をしましょう。
優先順位としては、リビングなど滞在時間が長い場所が基本ですが、寝室のような無防備になる場所、子ども部屋、赤ちゃんや寝たきりの家族がいる部屋を最優先するといいでしょう。
(2)転倒したときに逃げ道がなくなるもの
例えばキッチンの入り口にある冷蔵庫、背が高くなくても玄関脇にある棚が倒れたら外に出られなくなるかもしれません。
また廊下に置いてあり倒れたらトイレのドアが開かなくなってしまうような家具なども要注意。
避難経路を想定し、倒れたら逃げ道がふさがれる家具の対策を行いましょう。
+αでやっておくといい地震の備え
寝室に「大地震対策セット」を準備する
寝ている間に大地震が起きて停電したら、いつも枕元に置いてあるスマホも飛ばされてどこにあるかわからなくなりますし、足元には危険な物が落ちているかもしれません。
そこで、「懐中電灯・折りたたみスリッパ・軍手・笛」をポーチなどに入れて(通称・枕元ポーチ)、ベッドの足にくくりつけたり布団や枕の下に敷いて眠ったりして、布団から手を伸ばせる範囲にこれらの道具を必ず固定して設置しておくことをおすすめします。
建物の耐震基準をチェックする
そもそも住んでいる建物自体が安全かどうかのチェックも大切です。建築確認申請の日付を確認しましょう。
1981年6月1日以降であれば新耐震基準(2000年6月1日に木造住宅のみ改正)です。旧耐震の場合は耐震診断と補強工事を検討するといいでしょう。自治体によって助成制度があるので、調べてみましょう。
ハザードマップを確認する
住んでいる地域が、地震による延焼火災が起きやすい場所かどうか?
もしも火災が起きたがどこに逃げたらいいのか?
ハザードマップを見て確認しておくといいでしょう。
家の中、日々の暮らしを見つめ直すことからスタート
もしも今、大きな地震が来たら、家の中にある家具や家電の何がどう倒れるかな?
割れそうな物はあるかな? 倒れたり割れたりしたらどうなるかな? 逃げられるかな?
想像力を働かせながら、家の中にあるものや、日々の暮らしや生活動線などを見直すタイミングを設けるといいかもしれませんね。
次回はローリングストックを含めた「防災備蓄」についてご紹介いたします。