(1)自宅周辺の被害程度を確認する
ハザードマップを見て、自宅のある地域が、どんな災害に遭いやすいのかチェックします。
津波は何分後に来るのか?建物の何階まで浸水する可能性があるのか?土砂災害危険地域なのか?地震によって延焼火災が起こる可能性が高いか?
津波ハザードマップや洪水ハザードマップなど、災害の種類によってハザードマップも何パターンかあります。すべてチェックしておきましょう。
(2)災害種類ごとの避難先を把握する
避難所には「避難場所」と「避難所」の2種類あります。
・避難場所=命を守るために緊急的に避難する場所。災害の種類で変わる
・避難所=災害で命の危険を回避した後、一時的に身を寄せ生活する場所
(この2つは同じ場所の場合もあれば、違う場合もあります)
気をつけたいのは、地図を見て「避難場所」と書いてあっても、必ずしも安全とは言えないという点。災害の種類によって避難する場所が違うからです。
例えば川の近くにある学校は地震のときの「避難場所」もしくは「避難所」にはなるけれど、洪水が起きた場合は避難場所にはなりません。
また、洪水で浸水する河川敷も、地震による延焼火災が起きたときは「避難場所」になり得ます。
ハザードマップをチェックして、災害の種類ごとの避難場所を確認したうえで、もしも自宅に帰れない場合はどの避難所に行くか、確認しておくといいでしょう。
「非常持ち出し袋」を準備する
自宅から緊急避難するときに持って逃げるグッズを入れておくのが「非常持ち出し袋」です。
非常持ち出し袋には、メガネ、補聴器、常備薬、お薬手帳など、それがないと生きていけない、生活できない「体の一部となるもの」と、暗闇を照らすライト、雨具、ラジオ、救急セット、衛生用品、水・食料など「避難をサポートする道具」を入れておきます。
自分が背負って逃げやすいリュックに入れ、玄関もしくは玄関に続く避難経路上に置いておきましょう。
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安否確認の方法を家族で決めておく
外出先で災害に見舞われたときのために、家族間での安否確認方法を決めておくのも大切です。
電話やメールや回線が集中してつながりづらくなるので、おすすめはスマホのアプリです(LINEはアプリとして安定性が高いです)。例えば災害伝言ダイヤルが使えるということは、アプリも使える状況ということです。
ふだん使っているアプリで、家族グループなどを作っておくといいでしょう。そのとき「お父さんだけを仲間外れにするなんてことはやめてください!」(by先生)。
【ステップ3】在宅避難のための「防災備蓄」をしよう
災害によって、電気、ガス、水道、流通などライフラインが止まってしまったときのための備えが必要です。
例えば首都直下型地震が起きた場合、停電は1週間継続し、全面復旧には1カ月かかると想定されています。流通も1週間再開しない可能性があります。
在宅で避難生活が送れるよう、1週間分の備えがあると安心です。
用意しておきたい防災備蓄①個別用品
メガネ、補聴器、常備薬など、体の一部となるもの。
おむつなど乳幼児用品や介護用品、ペット用品などは手に入りづらい可能性があるので1~2カ月分準備しておきたいです。