こんにちは、ヨムーノ編集部です。
地震対策、防災備蓄、緊急避難時の準備、防災グッズと、これまで4回に渡って、今準備しておきたい防災についてご紹介してきました。
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
地震対策、防災備蓄、緊急避難時の準備、防災グッズと、これまで4回に渡って、今準備しておきたい防災についてご紹介してきました。
今回は防災とは何か? 何から始めたらいいか? どうやって逃げるのか? といった流れの中で、これまでの内容を総まとめ的にご紹介していきます。
教えてくれるのは備え・防災アドバイザーの高荷智也先生。では、防災の基本、総チェックスタート!
「自分と家族が死なないための防災」をテーマに活動しています
教えてくれたのは、備え・防災アドバイザー/BCP策定アドバイザー 高荷智也先生。
防災対策のスタート地点は避難所生活で役立つグッズをそろえることではありません。聞くべきは生き延びて避難所に来られた人の声ではなく、犠牲となった方の声。
「もしもあのとき○○していたら死なずに済んだ」といった声なき声を想像して、自分と家族の命を守る“死なないための環境作り”を行うことが防災のスタート地点です。
そんな高荷先生が考える、防災の基本と備えの流れとは?
正しい「防災の備え」とは、「死なないための環境作り」をすることから
「レジ袋でおむつが作れるよ」「避難所では○○を持っていくと便利だよ」などなど。
確かに有益な情報ではあるけれど、こうした便利な防災グッズやアイデアを教えてくれるのは、災害で生き延びた人たち。これらの情報を活用するには、まず生きていなければいけません。
防災のスタートは、生き延びた後の避難生活をどうするか?ではなく、まず死なないための環境を作ることから始めなければいけないのです。
【ステップ1】最初にやっておきたい防災への備えは、建物と室内の安全対策
どんなに防災グッズをそろえても、非常食を準備しても、避難する前に建物につぶされてしまっては意味がありません。
まずは建物を頑丈にし、命を守る環境を作りましょう!
住んでいる家の「耐震性」をチェックする
住んでいる家が安全か?大きな地震にも耐えられるか?確認しましょう。
建築確認申請の日付が「1981年6月1日以降」であれば新耐震基準(木造住宅のみ2000年6月1日に再改正)。
旧耐震基準の場合は耐震診断と補強工事をすることをおすすめします。自治体によっては助成制度もあるので調べてみましょう。
ちなみに建築確認申請は築年数(建築日)ではなく、建築確認申請を受けた日のことです。戸建ての場合は建築日より半年前、マンションの場合は1~2年前が目安になります。
転倒、落下、飛散防止。家の中の安全対策をする
住んでいる家の耐震性をクリアしたら、家の中の安全対策をしましょう。
(1)家具や家電の固定をする
地震で家具が倒れ、下敷きになってしまったり、避難経路がふさがれて閉じ込められてしまったりしないよう、しっかり固定しましょう。また、棚の中の物、とくに重い物が落下したら危険です。落下・飛び出し対策も同時に行いましょう。
(2)ガラスの飛散防止
地震の衝撃、家具が倒れて当たったり、屋外からの飛来物が直撃したりして、窓ガラスやガラス戸、水槽、鏡などが割れることがあります。割れないよう、もしくは割れても飛散の被害が軽くなるよう、飛散防止フィルムを貼るなど対策をしましょう。
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消火器・火災報知器を設置&練習をする
地震によって、使用中のガスコンロやストーブから火災が起こることがあります。消防車の到着も遅れる可能性があります。火が燃え移らず大きくならない前に、自力で初期消火することが大切です。