今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
経験を活かすための模索
今週のみずがめ座は、これまでの蓄積を活かす別のやり方を模索していくような星回り。
「冬ぬくし牧場めぐりの汽車の旅」を詠んだ佐藤念腹は、1927年、29歳のときにブラジルへと移民した人物。掲句は移住して20年以上が経過してから詠まれたもので、冬の景色のはずが微塵も寂しく暗い寒々しさが感じられず、むしろ骨太かつ素朴な描写で異郷の生活を伝えてくれています。
というより、それなりの年季が入っていなければ、移民が大地に根を下ろすことなどとてもできないのでしょう。そう考えると「冬ぬくし」もただ物理的な気温のことだけを言っているのではなく、「あの時の苦労に比べたらなんてことはない」といった腹の据わりが前提にあるのかもしれません。
さらに言えば、彼は「汽車の旅」の前に太平洋を横断する船旅を経験し、そこから数多の危機を潜り抜ける中で、腹を育ててきたのです。今週のあなたもまた、身に着けてきた力や重ねてきた経験を誰か他の人のために使ったり、新しい方法で活かしていくといいでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
魂の旅
今週のうお座は、根源的な哀しみに身を浸し直していくような星回り。
1961年に歌謡曲としてヒットした宇田博作詞作曲の「北帰行」にも代表されるように、昭和のヒット曲を見ていくと、タイトルに「北」とつく曲がやたらと多いことに気が付きます。「北へ 帰る旅人ひとり 涙 流れてやまず」。
しかしゲルマン民族が南へ憧れ、多くの偉人がイタリアを旅したり移住していったのに対して、ほとんど自虐的なまでにさらに北を目指そうとさえする、日本人のこの悲しい習性はいったい何なのでしょうか。歴史を振り返ってみれば、義経も北へ逃れて奥州平泉へのがれましたし、死者たちの魂もまた北へと飛んで青森の恐山に集まったとされていました。
どうも光と生命感みなぎるものへの憧憬がロマンの源であったヨーロッパのゲルマン民族と違い、日本人にとっては山深き地に漂う霊気の希求こそがロマンの源であり、どこかで「やっぱり」と安堵に似た気持ちを起こさせる魂の原風景を有しているのかもしれません。今週のあなたもまた、ひとりの流浪の旅人になったつもりで、懐かしさを感じる場所やものへ惹きつけられていくことでしょう。
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