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税理士が指摘「お金がたまらない主婦」にありがちな5つの行動パターン

節約・マネー

ママさん税理士が、なかなかお金が貯まらない主婦に共通する傾向を指摘します。「節約疲れ」「ママ友に流されてつられ買い」「分割払いにする」「丁寧な暮らしを実施」「譲れないアイテムがある」の5個がキーワード。このうちひとつでも思い当たるふしがあるなら要注意ですよ!

小学校の特別授業で租税について教えている税理士の大久保さん。「お金を貯めるには、収入-支出=貯蓄。これは小学生にも分かる超簡単な公式ですが、この公式から貯蓄を増やすためには三つの方法があることがわかります。それは、①収入を増やす、②支出を減らす、③貯蓄自体を増やす(たまったお金を運用して増やす)の3点です。このうち①の収入を今より増やすことや、③のやったことのない投資や運用をうまくやり遂げるのは誰でもできるわけではありません。そこで②の支出を減らすがいちばん確実な方法となるのですが、これにはこれで多くの障害があるんです」(税理士大久保なつきさん・以下同)。お金がなかなかたまらないと嘆いている大久保さんのママ友を例に、お金をためるために覚えておきたい教訓を教えていただきました。

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【たまらない行動パターン①】
コツコツためていた「節約疲れ」で
結局、大きく浪費してしまった

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【エピソード】

年末に家族旅行を計画したAさん。毎日節約で疲れたAさんは、こんなときくらいはと素敵な部屋に泊まれるグレードアッププランをチョイス。家族みんな大喜びでしたが、しめて15万円の支出(汗) 。今年は貯蓄をしようと意気込み、毎月1万円を節約して1年で12万円ためたのに、結果マイナス3万円ということに……。

ちまちま節約はストレス。
大きな買い物こそ節約を

同じ食材がAよりBのスーパーが安い、今日は○○がお買い得など、安売りや特売品の情報交換を主婦同士はよくします。支出を減らすために同じものを少しでも安く買うことは大切なことですが…。「毎日コツコツ節約していると、自分の行動が制限されている気がしてぱ~っとお金を使いたくなります。これが“節約疲れ”です。毎日の節約も大切ですが、やり過ぎはNG。私は旅行や車など大きな買い物をするときこそ節約を心掛けています。なぜなら1回に節約できる金額が大きいので効果も出やすいから。大きな買い物こそ節約と心得て!」

【たまらない行動パターン②】
周りのママ友に合わせて
必要のないものを買ってしまう

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【エピソード】

同じマンションに住むママ友とお茶をしていたら、今シーズン話題になっているブランドバッグを持っていました。それに比べて私は何日も悩んだ末買った1万円のバッグ。同じマンション、同世代、家族構成…。私もブランドバッグひとつくらいは持っていたいと思い、特に必要もないのに購入してしまいました。

それを使う場面があるのかを自問してみる

人間は何かのグループに属していたい、そのグループに属する人と同じ行動をとりたいと思う“帰属性”があります。「ママ友は同じマンションに住んでいるというだけで、同じ経済状況ではありません! 多様性が重視される時代ですから他人と違っていいんです。ブランドバッグを買う前に、毎週末出掛ける場所は?と自分に聞いてみてください。週末は子供の野球のグラウンドがほとんどと答えた自分にはブランドバックは不要ですよね⁉」

【たまらない行動パターン③】
分割払いにすることで
毎月の支出が減らせると思い込んでいる

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【エピソード】

車の買い替えを検討しディラーを訪れとき、驚くべきセールストークに出合ったというHさん。「車を買うために月々5万円ずつためるのと、月々5万円ずつローンを返すのは同じですよ!」。ローンは自分が決めた一定額を月々払うのだから一瞬貯蓄しているのと同じという錯覚に陥りましたが、よく考えたら利息を払うことになるし、税金も保険代もかかるので、貯金していることと同じであるはずがない(笑)。危うくセールストークに騙されて、ローンで車を買い替えるところでした。

分割は結局は損。「ためてから買う」を実践

1回の支払いが10万円よりも5万円のほうが節約につながりますが、月々の支払額を抑えるために分割払いを選ぶのは間違い。「分割払いとは、全額を支払っていないので実質的な借金です。手数料という名の利息を払うことになり、支払う総額は一括払いより高く、実質金利で年15%が一般的です。お金をためようとしているのに、分割払いを多用して、たまる前に買ってしまっては借金が増えるだけ。昔から言われていますが“買えるときが安いとき”。今やもらえる預金の金利が年0.003%。分割払いを少なくし、できるだけためてから買うを心掛けてください」

【たまらない行動パターン④】
花を飾ったり、食材にこだわったり
「#丁寧な暮らし」を実践している

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【エピソード】

気になるインスタグラマーの投稿をのぞくと、そこにはセンスのいいフラワーアレンジメントとおいしそうなブランチが、#丁寧な暮らしと共にアップされていました。気持ちが豊かになると思い、数種類の花を購入し、オーガニック食材で料理をしてみたものの、意外とお金がかかることが判明。丁寧な暮らしって、ちょっと高いものが必要⁉

「自分にご褒美」等の心地よい言葉は甘い罠

花を飾り、食材にこだわり、心地のいいリネンを揃える…。丁寧な暮らしを毎日続けるのは意外とお金がかかります。「“一生もの”、“自分へのご褒美”、“丁寧な暮らし”などの言葉は、コピーライターが考えた、財布のひもを緩めようとする危険なワードだと思ってください。丁寧な暮らし=上質なものに囲まれた生活だとすると、それは“丁寧”ではなく“お金でいいものを買い揃える”ことになりますよね。キャッチコピーにのせられて、無理してライフスタイルを変えるのは何のメリットもありませんよ」

【たまらない行動パターン⑤】
何かを新調したら、ついでにこっちもと
追加購入が連鎖しがち

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【エピソード】

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