(2)自分の怒りと理由を認める
「私は今、怒っている」と自分に言ってみましょう。それで自分に怒りがあることが認められたら、「なぜこんなにイライラするのだろう?」と聞いてみましょう。
「私は悲しかった」「私は寂しかった」など、一層深い感情に触れられると、感情が怒りとは別のものに変わるでしょう。
(3)自分の期待と相手の状態を理解する
特定の人にイライラした場合は、自分が相手に何か期待していなかったかを考えてみましょう。次に、相手はこちらの期待に応えられる状態だったのかを考えます。
例えば、「上司が仕事をしない」とイライラしていた場合。自分は「上司に資料をちゃんと確認してほしい」と思っていたけれど、上司は「別件で締め切りに追われていて余裕がなかった」と理解できれば、「仕方がないな」と思い、イライラを収めることもできるでしょう。
(4)自分と他人の違いを受け入れる
「自分だったら○○するのに、あの人はしない」と思うと、イライラしやすいものです。
価値観は人それぞれで、自分にとっての常識が相手にとっても常識とは限りません。
「私は○○だけど、あの人は△△なのね」と違いを受けいれてみましょう。そうすればイライラの原因を減らせるはずです。
(5)自分への禁止を解く
自分に禁止していることがあると、それをしている相手にイライラしやすいです。
例えば、「自分は人に甘えてはいけない」と思っていると、何でも人に頼んで甘える人にイライラするでしょう。「困った時は人に頼んでもいい」と自分に課している禁止事項を解いていくと、イライラが減らせるはずです。
イライラした時は、自分が何を禁止しているのかに気が付くチャンスでもあります。
体から働き掛ける3つの方法
最後に、体から働き掛ける方法を紹介します。
(1)ツボを押す
鼻から頭頂部を通る線と両耳から上に向かって結んだ線が交わり、少しくぼんだところに百会(ひゃくえ)というツボがあります。イライラにつながる自律神経の乱れを整えるといわれているツボです。
その百会を息を吐きながら、指の腹で気持ちいいと感じる程度にゆっくり押すと、気持ちが落ち着いてくるでしょう。
(2)ドリンクを取り入れる
ストレスの軽減に効果的な栄養素が含まれるドリンクには、飲むヨーグルト、ミルクココア、100%オレンジジュース、炭酸水、緑茶などがあるといわれています。手軽な飲み物で気分転換しつつ、イライラの解消を期待しましょう。
(3)香りからアプローチ
PMSのイライラ解消には、アロマ(ラベンダー、イランイラン、クラリセージなど)の香りをかぐことで効果が期待できるといわれています。これらのアロマオイルを使ったマッサージや、ハンカチに香りを染み込ませて近くに置くなどといった五感に働き掛ける方法もイライラを軽くするでしょう。