初夏から収穫の時期を迎える梅。なかでも青梅は、梅酒や梅シロップなどを作るのに最適なころあいの梅です。今回は、青梅を漬けるための下ごしらえから、青梅を活用したさまざまなレシピまでをくわしく紹介していきます。できあがりを待つ楽しみもありますよ。
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青梅の下ごしらえ
青梅のアク抜き方法
青梅は、梅が熟す前に収穫したまだ青く実が硬いもの。青ければ青いほどアクが強いため、しっかりアク抜きする必要があります。実をしっかり水洗いした後、たっぷりの水に浸けて2から4時間程度アク抜きをします。
アク抜きが必要なのは熟していない青梅だけで、黄色く熟した梅の場合はアクがないのでその必要がありません。
青梅の下処理方法
アク抜きを終えたら、広いザルなどに実を並べて自然乾燥させます。乾燥したら、実のひと粒ひと粒をていねいに確認しながら、実の軸(ホシ)を竹串などで取り除きます。このホシを取り除くことなく適当にしてしまうと、梅酒や梅シロップにエグ味まで出てしまうのでよくありません。手間のかかる作業ですが、ていねいにしましょう。
アレンジさまざま青梅レシピ10選
1. 梅酒
まずは定番の梅酒から紹介しましょう。梅酒は、下ごしらえした青梅、氷砂糖、ホワイトリカーを使用します。こちらのレシピではホワイトリカーを使っていますが、ブランデーでもまた違った味わいの梅酒ができますよ。
2. 梅シロップでジュース
梅酒は苦手だという方、またお子さんでも梅を楽しむには、梅シロップを作るのがおすすめ!梅シロップは薄めて梅ジュースにする、ゼリーを作るなど、いろんな活用方法があるのでとても便利です。こちらのレシピではりんご酢を使っていますが、他の酢でも代用可能!
3. 青梅の甘露煮
青梅の甘露煮は、まさに青梅が採れる時期だけ楽しめる食べ物です。作り方は梅酒や梅シロップとあまり変わらず、鍋で加熱する程度ですが、あまり長く保存できません。作ってからは冷蔵庫で保存し、2から3か月の間に食べきるようにします。ふっくらとした梅の実から甘いシロップがしみ出し、デザート版梅干しといった感じですね。
4. 青梅のジャム
下ごしらえした青梅を活用してジャムも作ることができます。ゆでてから種を取り除く必要があるため、ひと粒ひと粒作業するのはなかなか骨が折れますが、その分おいしいジャムに仕上がります。甘酸っぱい青梅のジャムは、パンに塗って食べるほか、アイスなどのデザートにかけて食べるのもおすすめです。
5. カリカリ梅のしょうゆ漬け
青梅は実が熟していないため、硬いのが特徴です。その硬い実をしょうゆで漬ければ簡単にカリカリ梅を作ることができますよ。味付けはしょうゆのほか、お好みで砂糖や昆布を加えてみてもいいですね。漬けたしょうゆもおいしいので、何かに活用するのがおすすめです。
6. ハニー青梅ワイン漬け
こちらは、実の青い青梅ではなく、ちょっと熟しかけたころあいの青梅を使用します。白ワインとはちみつで煮込んだ青梅をそのまま1週間程度漬け込んでおけば完成。甘く芳醇な香りのワイン漬けで、そのまま食べるのもいいですが、ゼリーなどに加工するのもおすすめですよ。