7.【グラス】アンティークのビストロワイングラス
「青山のファーマーズマーケットに出店していたバイヤーさん『スーヴニール・ド・パリ(SOUVENIR de PARIS)』さんから購入しました。そもそもはお酒用ですが、分厚いグラスなので子どもにも安心して持たせられます。暑い季節になると、冷凍庫で急冷したシャンパンを入れて、子どものぶんのグラスにはサイダーを注いであげて、みんなで乾杯!スイーツ用のグラスとして使うことも多くて、パフェを盛るとかわいいんですよ」
8.【弁当箱】曲げわっぱ
「一段と二段で手に入れた時期は違うんですが、一段のほうはもう10年愛用しています。わっぱのいいところは、防腐性能の高さ、見た目の温かみ、ごはんがおいしいとたくさんあって、食べる前、隙間から漂うにおいがまたいいんです。使う前には、においがつかないよう必ず濡らして、子どもにもたせるときは汚されないよう底にクッキングペーパーを敷いて……大事に大事に使っています。
昔から使われていた良いものが姿を消し始め、今では贅沢品になっているということがたくさんありますが、曲げわっぱもそういう例のひとつではないかと思っています」
季節感は先取りが粋。
「ご覧いただいたとおりなのですが、ふだん使いの食器は白をベースとしています。加えて、リブのデザインはアクセントになるので、けっこう重視していますね。そして、色の多い食材には青い器。そんなふうに決めておくだけで、器選びに悩むことは少なくなりますし、季節の食材、特に野菜が引き立つスタイリングができるようになるはずです」
お気に入りの共通点を伺うと、そんな言葉で自分なりの食器選びのルールを教えてくれた伯母直美さん。野菜が引き立つというのは季節感を表現する上でとても大事なことだそうで、食器を購入するときも強く意識しているといいます。
さらにもうひとつ、上手に季節感を表現するために覚えておくべきコツがあると伯母さん。
「少し先走ってください。暑くなる前に涼しげな器を使いはじめ、寒くなる前に温もり感のある器を使う。そういうのが粋なんです」
流行を先取りしたほうがおしゃれに見えるように、季節感も先んじたほうが「わかってるね」と言ってもらえる。とすると、さっそく季節感の表現にトライしようと思うなら、急いでガラスの器や箸置きを用意しておくべきかもしれませんね。
取材/小林萌(macaroni編集部)文・構成・写真/植松富志男(macaroni編集部)