仕事が楽しくない……と思っている人もいると思います。そのストレスから「辞めたい」と考える場合もあるでしょう。今回は、心理カウンセラーの服部希美さんに「仕事が楽しくない」と思う理由と心理、対策を教えてもらいました。いくらつまらなくてもしてはいけないNG言動も併せて紹介します。
生活するためにはお金が必要。そして、お金を稼ぐためには仕事が必要ですが、「つまらないな」と悶々としながら働いている方もいるのではないでしょうか。
今回は、心理カウンセラーの視点から、仕事がつまらないと感じる時の心理をひもとき、対処法までお伝えします。
仕事が楽しくないと思う理由と心理
仕事のことを考えると憂鬱になったり、楽しくないなと感じる時には、必ず理由があるものです。
代表的なものを6つご紹介します。
(1)やりがいがない
自分にとってやりがいを感じられない雑務ばかりしか回ってこないなと感じる時は、仕事へのやる気がそがれ、つまらなく感じてしまいがちです。
(2)待遇に不満がある
自分が望む給料などの待遇が現状とかけ離れていればいるだけ、よほどやりたい仕事ではない限り「これだけ働いても、このぐらいしかもらえないのか」などとむなしさを感じ、楽しくなくなることもあります。
(3)キャリアアップが見込めない
どれだけ成果を上げても、役職に就いたり昇給するシステムがないなど「頑張ったところで得られるものが少ない」という頭打ち感がある時、モチベーションが上がらなくなり、仕事がつまらなくなってしまうことも少なくないようです。
(4)結果が出ない状況が続いている
同僚や後輩は結果を出してどんどん昇進するのに、自分はなかなか認めてもらえない。そんな状況が続くと心が折れてしまい、仕事がつまらなく感じてしまいやすいです。
(5)業務内容が自分に合わない
人には向き不向きがあり、楽しく感じる業務内容も違います。
細かな作業が苦手なのに事務職をしていたり、人と関わることがあまり得意ではないのに営業職に就いていたりなど、自分の苦手分野の仕事をしていると、つまらなさを感じやすくなるでしょう。
(6)他にやりたい仕事がある
本当は他にやりたい仕事や、入りたい会社があったにも関わらず、諦めて今の会社に勤めているという場合、「違う選択をしていたら、もっと満たされたのではないか」と現状に不満を感じやすくなります。
仕事が楽しくないことで起こるリスク
では、仕事が楽しくないと思ったまま放っておくと、どのようなリスクが考えられるでしょうか。
カウンセリング中によくお伺いする代表的なケースをご紹介します。
(1)ストレスがたまる
「仕事が楽しくない」という不満を感じているにも関わらず、改善のめどが立たないまま過ごすという状況は、とにかくストレスがたまります。その結果、体を壊してしまうこともあるかもしれません。