今回は、パエリアとならぶスペインを代表する料理のひとつ「スペインオムレツ(トルティーヤ)」のレシピをご紹介します。じゃがいもがたっぷり入ったオムレツで、本場スペインでもタパスや、メインとしても親しまれている料理です。
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スペインのワンプレート料理「トルティーヤ」。
トルティーヤ(スペインオムレツ)は19世紀にスペインで生まれた昔ながらの料理。
当時、卵はとても高価だったので、じゃがいもを入れれば少ない卵の量で厚くボリュームあるオムレツを作れる、と考案されたんだとか。
野菜も高価でなかなか手に入るものではなかったため、玉ねぎも入れず、じゃがいもオンリーが元祖トルティーヤ。
その貧しい時代の食べ物が、いまではスペインを象徴する料理のひとつとなり、スペイン人からも世界中の人達からも愛されています。
スペインオムレツの基本の作り方
赤ピーマンやズッキーニ、ナスやトマトなど、いろいろな野菜を入れたトルティーヤも増えていますが、まずは元祖に近い、じゃが芋と玉ねぎだけの基本レシピで作ってみましょう。
シンプルで素朴な味わい。たっぷり使うオリーブオイルの風味がスペインを感じさせてくれます♪
材料(直径21cm前後のフライパン1個分)
・じゃが芋……8個
・玉子……6個
・玉ねぎ……1個
・オリーブオイル……100ml
・塩……ティースプーン1杯
・好みで胡椒やカイエンペッパーなど
作り方
じゃがいもは5mm厚ほど、玉ねぎは2mm厚ほどの厚さに切ります。
フライパンにたっぷりのオリーブオイルを入れ、熱しすぎないうちにカットしたじゃがいもを加え、揚げ色をつけないように中火で15分ほど加熱します。
ホクホクにじゃがいもに火が通ったら玉ねぎを加え、5分ほど加熱します。
4. ザルに移し油を漉す
ザルに移し油を漉します。フライパンはあとで使うので、洗ったり油を拭き取ったりしないようにしましょう。油を漉している間にボールに玉子を割り入れ、塩を加えてかき混ぜておきます。
じゃがいもと玉ねぎに玉子を加え、よく混ぜ、お好みで胡椒やカイエンペッパーを加えます。
最初に使ったフライパンに5を流し込み、オムレツを焼きます。
火が通ってきて、めくってみて底にも焼き色がついてきたら、フライパンに皿をのせ、ひっくり返します。
それをまたフライパンに戻し、焼き色のついていない面も焼いたらできあがり♪
丸いまま熱々を食べてもおいしいですが、スペインでは冷めてから切り分けて、オリーブやチョリソー、パンなどと食べるタパス(おつまみ)にします。
作るときのコツ
お皿からフライパンに滑り移すときが少しむずかしいです。スペインではフライパン2個がつながっていて簡単にひっくり返せて両面を焼けるトルティーヤ用フライパンも売っているんです。