映画好きとしても知られ、ステイホーム中はほぼ毎日、映画と海外ドラマを観るのが日課だというIMALUさん。「まるで海外を旅しているような気持ちになれる映画&本」を、実体験を交えながら教えてもらいました。さあ一緒に、作品の世界へTRIPしよう!
【映画】とにかく笑える!『ハングオーバー!』シリーズ
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
ブルーレイ 2619円(税込)/DVD 1572円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
© 2010 Warner Bros. Entertainment Inc.
★STORY
シリーズ1作目の『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009年)は、ラスベガスが舞台。バチェラー・パーティーで泥酔し、記憶をなくした男性4人組が朝ホテルで目覚めると、部屋は荒れ放題。翌日に結婚を控えた花婿はこつ然と姿を消していた。一体自分たちに何が起こったのか⁉ おっかなびっくりで記憶を辿り始める……。2作目『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(2011年)の舞台はタイ、3作目『ハングオーバー!!! 最後の反省会』(2013年)は再びラスベガスに戻り、性懲りもなくお馴染みの4人組が波乱を巻き起こす。
★IMALUの「ここがオススメ!」
何回も観直すくらい大好きなアメリカのコメディ映画です。彼らの酔っ払い方が尋常じゃなくて、二日酔いで目覚めると、1作目はなぜか宿泊していたスイートルームに虎や赤ちゃんがいるし、2作目は顔にタトゥーが彫ってあるんです。もうハチャメチャ!
映画『ジョーカー』を観たことある方は、同じくトッド・フィリップス監督の作品なので、「こんな作品も撮るんだ!」と振り幅に驚くかもしれませんね。
私も20代の頃は海外旅行で友達とお酒をたくさん飲んだし、「パーティーしようぜ!」みたいなノリだったので(笑)、この映画を観るとその楽しい記憶を思い出してしまいます。オーストラリアでいろんなクラブを巡りまくっていたら、友達が一人いなくなり、焦ってみんなで探したら、幸せそうな顔してホットドッグ屋さんにいた、なんてこともありました!
ーーラスベガスには行ったことはありますか?
母と兄と一緒に行ったことがあるけど、まだ小さかったからあまり記憶がなくて。でも、『ハングオーバー!』に登場する“ラスベガスあるある”、例えば、すぐに結婚ができてしまったり、砂漠の中に突如現れる街だったり、高級カジノホテルのスイートルームだったりは、どうしようもなく旅心をくすぐられます。いつかもう一度行ってみたい!
【映画】ローカルフードに釘付け!『シェフ 三ツ星レストラン フードトラックはじめました』(2014年)
© 2014 Sous Chef, LLC. All Rights Reserved
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
デジタル配信中 Blu-ray 1800円(税別)/DVD 1280円(税別)
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
★STORY
ロサンゼルスの一流レストランの料理人カール・キャスパーはあることからオーナーと衝突し、店を辞めてしまう。マイアミで絶品のキューバサンドイッチと出会い、かわいい息子と仲間とともに、フードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることに!
★IMALUの「ここがオススメ!」
何かを始めようとしている方、人生を組み立て直そうと思っている方にすごくオススメの映画です。コロナ禍で働き方やライフスタイルが変わり、私も「これからどうしよう」「自分は何ができるんだろう?」と一抹の不安を抱えていた時期にこの作品を見直し、勇気をもらいました。
マイアミからニューオリンズ、ロサンゼルスと旅を続ける途中で、ローカルフードや、シズル感たっぷりの調理シーンがこれでもかと出てくるので、とにかくお腹が空きます(笑)。
主役の料理人を演じるのは、才能豊かな映画『アイアンマン』の監督ジョン・ファヴロー氏。彼はこの作品がきっかけで料理を勉強したらすごくハマっちゃって、Netflixで料理番組をやるまでの腕前になったんだって!
ーーIMALUさんも、旅の最中はローカルフードを食べる?
絶対に、その土地でしか食べられないソウルグルメを食べたい派! 限られた時間を無駄にしたくないから、絶対的にハズさない名店を、クチコミを参考にそれはそれは真剣に選びますよ。
ーー今までで最も印象的なローカルフードは?
トラウマというか、カルチャーショック的な衝撃度で言うと、番組のロケで訪れたネパールで食べた、あるフードは一生忘れられません。
首都・カトマンズから車で4時間の村に到着すると、取材先のご家族とご近所さんが出迎えてくれて、そこにかわいい山羊さんもいたんですよ。私、すっごく動物好きなので触れ合っていたら、いつの間にかおっちゃんが斧を抱えて山羊さんに接近してきて……。
ネパールで自撮り!
私はもう「ごめんなさい!見られません!」って言って、裏庭に逃げて隠れていたら、山羊の頭だけが飛んできて、「いやーー!」と絶叫。裏庭がキッチンだったんですよね。
晩ごはんは、山羊のカレーでした……。複雑な気持ちだったけど、でもそれが一番のおもてなしだということを知って……。食べてみたところ、臭みがまったくなくて、本当に美味しかった。かみしめていただきました。こうしたディープな体験は、やっぱり海外ならではですよね。
IMALUさんが撮ったネパールの街並み
【映画】メキシコの“死者の日”も登場!『リメンバー・ミー』(2017年)
「リメンバー・ミー」 ディズニープラスで配信中
© 2021 Disney/Pixar
★STORY
ミュージシャンに憧れるギターの天才少年ミゲル。だが、彼の一族は音楽を禁じられていた。ある日、ミゲルは先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまう。彼に手を差し伸べたのは、陽気だけど孤独なガイコツ・ヘクター。二人はやがて、ミゲルの一族の驚くべき“秘密”にたどり着く。すべての謎を解く鍵は、伝説の歌手が遺した名曲“リメンバー・ミー”に隠されていた。※ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)で視聴可能。
★IMALUの「ここがオススメ!」
メキシコ好きの私に刺さりまくる、ピクサーで最も好きな作品です。「死者の日」というメキシコならではのお祭りや、ガイコツのメイク、メキシコらしい鮮やかな色彩感覚や、歌、キャラクターなどすべてが楽しめる、すごくかわいい映画!
ーー家族愛がテーマとか?
そうなんです。自分がおばあちゃん子なので、主人公ミゲルのひいおばあちゃんの某シーンは、毎回泣いちゃう。メキシコの「死者の日」はまだ実際に体験したことはないけど、いつか訪れたいリストの上位です。
【映画】涙腺崩壊!『LION/ライオン ~25年目のただいま~』(2016年)
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
ブルーレイ2000円(税抜)/DVD1143円(税抜)
発売・販売元:ギャガ
© 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
★STORY
5歳の時にインドで迷子になり、養子としてオーストラリアで育った青年サルー。成長し、Google Earthと出会ったことで、20年以上前のおぼろげな記憶だけを頼りに、生まれ故郷の小さな村の場所を探し始める。壮大な“探し物”の果てに、彼が見つけたものとは? 実話に基づいた作品。
★IMALUの「ここがオススメ!」
私にとっての「涙腺崩壊映画」。もうね、永遠に涙が出てきます。実際にあったお話で、Google Earth、Google Mapという私たちにも身近なツールを使い、しかも同世代のお話。感情移入せざるをえません。初見より2回目の方が泣いてしまう!
「世界ってすごく広くて狭いな」と感じる作品です。まだインドを訪れたことがないので実際は分からないんだけど、でも主人公の小さな男の子の目線を通すことで、インドの貧しい街並みも、カルカッタの駅のすさまじい混雑ぶりも、すごくリアルに感じることができるんです。