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[7/5〜7/11の運勢]7月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

あり得ないことこそがあり得る

今週のさそり座は、個人的であると同時に、普遍的な思いに触れていくような星回り。

「昼顔(ひるがお)」の花は朝顔に似た、やや小さな淡紅色(たんこうしょく)で、夏の日盛りに咲くもの。つるは道端や家の壁など何にでも絡みつき、かなり高いところまで登っていく非常に強い生命力を持ち、花もつるも見る人に強い印象を与えます。

「ひるがほに電流かよひゐはせぬか」(三橋鷹女)では、昼顔にそういう強い生命力を感じとった作者が、つるから花へと電流が通っているに違いないと直感したのです。この直感は、彼女の資質からくる個人的なものであったと同時に、表現史上に普遍的な意義を刻んだことにより、この句に出合って以降、多くの人が昼顔を見ると電流が通っているのを感じざるを得なくなったのではないでしょうか。

この句の「昼顔」には、それだけの衝撃的で、詩的なリアリティがあったし、それはこれからも変わることはないはずです。あなたもまた、強い生命力の持ち主に触発されて解き放たれていくことがあるかも知れません。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

贈与と偶然

今週のいて座は、「生き延びた」という声が思わず口から漏れていくような星回り。

「人生ほど、生きる疲れを癒してくれるものは、ない」という言葉は確か、作家でイタリア文学の翻訳者であった須賀敦子さんが、やはりイタリアの詩人の言葉として紹介されていたものだったように思います。

長く生きていると、この言葉があったからこそ、何か大変なことがあるたびに、つらく大変なのは自分だけではない、と肩を抱かれるように思わせてくれる言葉と出合うことがありますが、個人的にはこれもそのうちの一つ。それはたいてい、自分の心のなかにありながら、自分ではうまく表現することができずにいたものに言葉が与えられたような、世界からの贈与と呼ぶべき体験でもあるのでは。

そうした心から必要としているにも関わらずお金で買うことのできないものとしての贈与については、学校でも、社会に出てからも、誰も教えてくれませんし、だからこそ私たちは生きる傍らで詩や小説を読み、占いをし、そうして時おり日常のやり取りの外へと出ていこうとするのかも知れません。あなたもまた、どれだけ自分がそうした贈与に開かれ得るかが問われていくはずです。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

目に意志を宿すべし

今週のやぎ座は、時代と向き合うだけの「目」を確かにしていこうとするような星回り。

「暗闇の目玉濡さず泳ぐなり」(鈴木六林男)という句で、作者が泳いでいるのは、一体どこなのでしょうか。現代の感覚で想像するならプールですが、この句が作られたのは昭和23年(1946)で、作者は激戦地から帰還してきた負傷兵。しかしおそらく空間的な暗闇ではなく、時間の暗闇だったのではないでしょうか。

すなわち、人生の一時期に突き落とされた、見も知らぬ他国の人間と殺し合いをしなければならないという大いなる理不尽を抱えた戦争という暗闇を九死に一生の思いで生き抜き、これからもまた敗戦後の社会という未知の暗闇を、ひたすらに生き抜くのだという作者の確かな意志がここに込められていたのではないかと。

そして、この「目玉」とは、時代の混沌のなかで何が真実で何が正義であるのかを見極めるための目でもあったはずです。あなたもまた、目に意志を込めていくことがテーマとなっていくでしょう。

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