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占い

今週のみずがめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

愛と知性をもつがゆえの罠

今週のみずがめ座は、疲弊させられる関わりからの逸脱をはかっていくような星回り。

僕たちは今、つながりというものに疲れ果てているように思います。会社で働いていればつねに賞与を決めるために細かく評価され続け、SNSでもイイネやRTの数がそのまま自身の存在に対する認知や評価に変換され、それに一喜一憂し、振り回され、また時に傷つきつつも評価を落としたくないばかりにそのことに蓋をして笑顔をつくろうとする。

それだけでなく、身近な他者からの善意を絡めたコミュニケーションにも心から安心できずにいる。いや、厳密には「いい人だと偽る人」からのコミュニケーションでしょうか。「あなたのためを思って」といった前置きとともに投げかけられる欺瞞的な言葉を、僕らは愛を受け取りたいという欲望と、物語によって物事を合理化する能力によって呪いに変え、みずからがんじがらめになっていく。

けれどそれは、僕たちが愛と知性を備えているがゆえに陥ってしまう必然的な展開なのであり、僕たちは呪いとともに生きていかねばならない。だからこそ、呪いにかかるだけでなく、時に応じて、呪いを解いていくことも必要であるはず。あなたも、みずからを労わり慰めていく上で必要な手順を改めて確認していくことがテーマとなっていくでしょう。

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今週のうお座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

思いも「馴れずし」のように

今週のうお座は、心臓の鼓動がいつもよりより一層高まっていくような星回り。

「鮒ずしや彦根の城に雲かかる」(与謝蕪村)に登場する「鮒ずし」とは、近江の特産品で、馴れずしとも呼ばれる江戸時代のスローフード。あの独特のすえた匂いは苦手な人もいるかもいるかも知れませんが、作者はそれを好物としていて、近江の街道沿いの茶店などで食していたのでしょう。

また「城にかかる雲」という表現も、故事にならえば、密会や情交を促す雲なのではないでしょうか。その意味で、掲句はただ一通りの叙景を述べてみせたものというより、さり気ない仕方で表しつつも自身の高まる気持ちが抑えきれずに溢れだしてしまっている、とても「エモい」句なのだと言えます。

では、作者は誰に対してそのような高揚感を抱いていたのか。それは彦根という土地が、作者が師と仰いだ松尾芭蕉が愛した土地であり、遺言によりこの地に埋葬されていることを考えれば、もはや説明は不要でしょう。あなたも、いつも以上に自分がより自分らしくなっていくのを肌で感じ取っていくことができるかも知れません。

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