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食費の平均はいくら? 世帯人数別・年収別に検証して節約方法を考える

年収別の食費平均とエンゲル係数

家計調査においては「年間収入五分位階級」として、総世帯を年収に準じて(1)~236万円、(2)236~351万円、(3)351~500万円、(4)500~746万円、(5)746万円~の5段階に分類しています。

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出典:総務省 家計調査(家計収支編) 2020年

上の表を見ると、年収が上がるごとに食費も増加。一方、エンゲル係数は高収入になるほど、多少低くなる傾向が見られます。年間収入が746万円以上の世帯でも世帯人数が増えれば、エンゲル係数も当然高くなります。これは、世帯人員が増えたとしても家族における働き手が増えることはまれであるため、世帯人員の増加分だけ純粋に食費が増えると考えられるためです。

この表から見えてくるのは、どの年収でも世帯支出の25〜30%程度を食費が占めているということです。食費の節約が生活をやりくりするうえでいかに大切かわかるのではないでしょうか。

食費の節約方法

世帯支出の25〜30%程度を占める食費。ここからは、食費を上手に節約する方法について紹介していきます。

月々の食費を把握してムダな買い物を減らす

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電子決済と連動した家計簿アプリはとても便利

食費を節約するにあたって、まずは自身の食費がいくらなのか客観的な数字で把握することが大切です。食品購入時や外食時のレシートを捨てずに取っておき、こまめに家計簿をつけムダな買い物をしていないか確認しましょう。

家計簿というと専用の帳簿に毎回記録しなければならず、面倒に感じる人が多いかもしれませんが、最近では各社から便利な家計簿アプリがリリースされています。買い物や外食をしたら、その場でスマホアプリに入力するだけで簡単に家計簿を管理することが可能です。さらに、すべてをクレジットカード・電子マネーといった電子決済にすることで、アプリと連携して自動的に家計簿をつけることもできます。

外食は控えめに

食費を節約するための最も基本的な方法は、外食をなるべく控えて自炊すること。家計調査のデータをもとに計算すると、食費に占める外食費の割合は2人世帯で10.4%、4人世帯で15.3%、単身世帯では実に19.6%にもなります。月々の外食費を抑えるだけで、食費の効率的な節約が期待できます。特に世帯人数が多いと1回の外食費が増えるため、できる限り自炊で家族全員分をまとめて作ったほうがお得です。

しかし、仕事が忙しいなどすべて自炊するのは難しいという人もいることでしょう。そういった場合には、せめて昼食・夕食どちらかを自炊にするだけでも外食費をある程度抑えることができます。

買い物はまとめ買い

自炊用の食材を購入する際、買い物はできるだけまとめ買いにすることで食費を抑えることができます。毎日スーパーへ買い物に出かけると、大して必要のないものまでついつい買ってしまいがち。毎日のムダな買い物の積み重ねは食費が膨らむ要因となります。

食材の買い物は、1週間に1回など日を決めてまとめ買いするようにしましょう。忙しくて買い物に行く時間がなかなか取れない場合には、スーパーのネット通販で購入するのもおすすめです。

プライベートブランドや「業務用」を利用

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スーパーのプライベートブランドはお買い得

食費を抑えるにあたっては、食材をいかに安く購入するかというのも重要。おすすめはスーパーのプライベートブランド商品です。プライベートブランドとはスーパーなどが企画・製造などを手がけるオリジナル商品群のことで、ナショナルブランドと同等の品質でありながらリーズナブルに購入できるのがポイントです。あわせて、「業務用」の食品スーパーも活用したいところです。

コンビニはいつでも気軽に買い物ができて便利ですが、どうしても価格は割高です。食材はコンビニではなく、できる限り食品スーパーで購入しましょう。

ポイントを活用する

今やどのような買い物をしてもポイントが付与される時代。クレジットカードやスマホ決済にすることで、日々の買い物を通じて効率的にポイントを獲得することができます。小さな買い物であっても、現金決済からポイントが付与される電子決済に切り替えるといいでしょう。

店舗によっては独自のポイントカードを発行している場合もありますが、カードをいつも持ち歩くのは面倒なので、スマホアプリにまとめるのがおすすめです。

まとめ

今回は、世帯人数別・世帯収入ごとに食費の平均値について見てきました。紹介したのはあくまでも統計による平均値であり、世帯によって状況はそれぞれです。エンゲル係数が高いのであれば食費節約を心がけることも大切ですが、無理な節約で疲弊してしまっては本末転倒。まずはゲーム感覚で楽しみながら節約するなど、ライフスタイルに合った食費管理を心がけましょう。

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