今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
いのち同士の戯れ
今週のみずがめ座は、特別なセレモニーにみずから参加していくような星回り。
蟷螂(カマキリ)のオスは卵をうむ寸前のメスに食われてしまいますが、メスの腹の中には卵は既に完成されていて、オスの頭を食べても別に栄養になる訳ではありません。
つまり、これは性の相と食の相とが交錯する特別なタイミングに行われるセレモニー以外の何ものでもないのであって、そこにはつまらない感傷や耳障りがいいだけでかえってこの世の真実を歪めてしまうようなストーリーが入り込む余地はないのです。
「蝙蝠の尋常に死ぬ枯野かな」(宝井其角)もまた、そうした生と死をつかさどる宇宙のリズムに支配された生物の生業を見事に語り尽くしているのだと言えますが、それでも人間のそれはしょせんカマキリのさとりにはとうてい達していないのでは。あなたもまた、この世のあれやこれやと少しでも個人的な野心や執着を超えたところで関わっていくにはもってこいのタイミングとなるはず。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
転換的な言語感覚
今週のうお座は、滑稽の道、笑の道をこそ極めていこうとするような星回り。
松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅から戻った最晩年に目指した「かるみ」の境地とは、たしかに俳諧における言葉の使い方の問題であると同時に、それだけに留まらず心の持ちようの問題であり、この世での在り方の問題でもありました。
若いうちは誰しもが人生にはいいことがたくさんあるに違いないと信じている訳ですが、長く生きていると、どうも様子が違うことに気付き始め、自分の見に起きた不幸や、理不尽な境遇を嘆いて、自分ばかりがこんな目に遇わされていると、心のどこかで思い込むようになる。
それが「かるみ」の対極において、芭蕉が「おもみ」あるいは「おもくれ」と呼んだものであり、逆に「かるみ」の発見とは、みずからの人生への重苦しい嘆きから笑いへの転換だったのです。あなたもまた、他ならぬ自分自身を肯定するための思想をどこまでも無心に追求しきたいところです。
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