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[11/1〜11/7の運勢]11月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

星乃せいこさんによる「毎月の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡

1ヶ月ごとの運勢グラフ

今週のおひつじ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

隠れた水脈の浮上

今週のおひつじ座は、鋭く感情を切り出していくような星回り。

「つぶらなる汝(な)が眼吻(す)はなん露の秋」(飯田蛇笏)は、ずいぶん危険な句である。愛するあまりに、そのまん丸っこい眼をしている女の眼を接吻してやろうというのだから。

最後の「露の秋」に、大した意味がある訳ではないだろう。ただ上の十二文字だけでは、あまりに過激で世界が急に狭くなってしまうので、どこか清澄な響きのある「露の秋」という語を添えることでそれを救っている訳だ。こういう鋭い感情を持って来ておいて、平然と「露の秋」などと締めてみせるところからして非凡と言わざるを得ない。

あるいは、日頃からそうした深い感情を少しずつ秘めているがゆえに、空気中に含まれていた湿気が凝結して露となった光景をみて、不意に最初の十二文字がすらすらと出てきたのかもしれない。あなたもまた、心の奥底に少しずつたまってきた感情や衝動が不意に飛び出してきやすい頃合いだろう。

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今週のおうし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

涙と影

今週のおうし座は、泣くにも泣けない悲しさを、思いきりなにかにぶつけていくような星回り。

ギュンター・グラスの長編小説『ブリキの太鼓』では、戦中から敗戦後にかけてのドイツ社会解体の混乱が描写されているのですが、その中にライン河畔の市にある「玉ねぎ地下酒場」の場面があります。

この酒場では、料理は一切出ません。客のまえには、まな板と包丁が並べられ、そこに生の玉ねぎが配られるのみ。つまり、このまな板の上で各自めいめいが玉ねぎの皮をむき、好きなように切り刻んで、それをご馳走にしろという、なんとも人を食ったシステムなのです。ただ、こうしたバカバカしいことをするために、わざわざ料金を払ってやってくる客がいるのも事実。玉ねぎを切れば客の目には涙が流れる訳ですが、それがミソになっていると。

「その汁がなにを果たしてくれたのか?それは、この世界と世界の悲しみが果たさなかったことを果たした。すなわち、人間のつぶらな涙を誘い出したのだ。」あなたもまた、自分ひとりだけでは難しいことに誰かや何かの力を借りて取り組んでみるといいでしょう。

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今週のふたご座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

言いたいことを言う!

今週のふたご座は、誰が何と言おうとこれでよし!と、勢い勇んでいくような星回り。

「柚子は黄に席は自由に映画館」(中山奈々)は、普通だったら思いついても口にしたりしないようなことも、俳句だったら口にできる。そういう愉しみ方を感じさせてくれる一句。

柚子が黄色くなってくると晩秋の感が深くなりますが、掲句ではそこでヘンに感傷に浸るのではなく、音の連なりで遊びつつ、そのテンポにのっかるように、映画を通してこれまでと異なるリアリティへと素直に旅立とうとしています。あるいは、単に待ち時間のあいだにビールを一杯やって、ランプの灯りを柚子に見立てて、そのまま暗がりのなかをふわふわした気持ちで席についたのかも知れません。

いずれにせよ、どうせ映画を見るならば、これくらいのテンションで見たらさぞかし楽しめるだろうなと感じさせてくれるのは、たぶんに句に滲み出た作者の無邪気なキャラクター性が大きいように思います。あなたもまた、もっともらしいことを言おうとするのではなく、自分なりのテンポやリズムを大切にして過ごしていきたいところです。

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