2021年4月に、静岡県伊東市にある小室山山頂にオープンした「小室山リッジウォークMISORA」。海と空の雄大な自然景観を360°の大パノラマで楽しめる絶景ビュースポットです。ユネスコの「世界ジオパーク」にも認定された伊豆半島の大自然を満喫できる新名所をご紹介します。
ワクワクが止まらない!レトロなリフトで山頂へ
標高321mの小室山は、約1万6000年前の噴火により、マグマのしぶき(スコリア)が火口の周りに降り積もってできた、「スコリア丘」と呼ばれる火山。麓の小室山公園は、4月下旬~5月上旬には約10万本のツツジが咲き誇る花の名所として知られています。
リフト乗り場で乗車券を購入し、山頂へ向け出発!リフトは一人乗りですが、未就学児や10kg未満のペットは大人が抱えて一緒に乗ることができます。お子さま連れ、ペット連れの方でも安心ですね。荷物はなるべく少なくして、身軽な装いで乗車するのがおすすめです。
麓から山頂までの所要時間は約5分。歩いて登ることも可能ですが、リフトに乗れば、あっという間に到着です。
開放感満点!山頂を囲むボードウォークをぐるり一周
山頂には、全長166.3mのボードウォーク(遊歩道)が設置されています。緩やかな起伏があるのは、スコリア丘の地形を生かしているため。わずかな高低差ですが、目に映る景色は違って見えます。
ボードウォークを歩きながら景色を見渡すと、雄大な太平洋に浮かぶ伊豆諸島や房総半島、天気が良ければ富士山や天城連山まで一望!360°の大パノラマが広がります。
ちなみに「リッジウォーク」とは、山の稜線を意味するridge(リッジ)とボードウォークのwalk(ウォーク)を組み合わせた造語。また、海と空を同時に望める場所ということから、海+空=海空(MISORA)と名付けたそうです。
その名の通り、海と空と、その境界線を彩る青のグラデーションの美しさに感動!
振り返れば、小室山と同じく伊豆東部火山群のスコリア丘である大室山の姿が。お椀を伏せたような、こんもりしたシルエットが特徴的です。
SNS映え間違いなし!山頂カフェ「Café・321」でひと休み
山頂でひときわ目を惹く、地中に埋もれたかのようなデザインの建物。自然の地形を生かして造られた「Café・321」は、まさに小室山と一体化したカフェです。
店内は全席オーシャンビュー!大きな窓からもこの景色が楽しめます。
ですが、ぜひ窓の外のテラスに出てみてください。このカフェの人気のヒミツは屋外にあるんです。
それが、この展望デッキと展望ブリッジ。カフェで購入したドリンクなどを持って自由にくつろげる、カフェ利用者専用のスペースになっています。
海と空に飛び出すように設置された展望ブリッジは、全長約10.8m。三面ガラス張りになっていて、あまりの見通しのよさに足元がすくむほど。先端に立つと、目の前にはダイナミックな景色が!
ここでしか体感できない臨場感を味わうことができます。
左から、地層カフェラテ、”MISORA”ヨーグルトフラッペ(オレンジ・ブルー)各600円
カフェでは、フォトジェニックなオリジナルドリンクや伊豆のクラフトビールなどを販売しています。ジオパークをイメージした「地層カフェラテ」には、最新マシンで抽出したオリジナルブレンドコーヒーを使用するなど、味にもこだわっています。
■Café・321(かふぇ さんにいいいち)
TEL:0557-45-1444(小室山レストハウス)
営業時間:10~16時(時期により変動あり)
定休日:荒天時、リフト点検時