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「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」とは?目に見えない力”がより大切な社会を生き抜くために

子育て

幼稚園や保育園、認定こども園では「幼児教育要領」や「保育所保育指針」を基に保育・教育が行われています。2018年に改定された際に共通項目として示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」について、保育士ライターが解説します。

園生活での具体例

遊びの中で文字や数字と触れ合い、さらに見る・読む・書くだけではなく、文字や数字を使って表現したり計算することも経験させる。

9 言葉による伝え合い

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保育士等や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。

園生活での具体例

言葉を使って人とコミュニケーションをすることの楽しさ、意思の疎通ができ、意見の交換や言葉を通して相互の気持ちを知ることで、更に中が深まり、絆が生まれるなど、人との関りに欠かせない言葉でのコミュニケーションの大切さを、日頃から伝えていく。

10.豊かな感性と表現

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心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。

園生活での具体例

子どもが自分の気持ちを表現する上で、感性や情緒を豊かに育てることの一つとして、音楽や自然との触れ合いなど、様々な遊びの経験が大切。言葉での表現がむずかしい年代であれば、楽しい気持ちを音楽に合わせてダンスすることや、小動物や植物などを通して感性豊かに感じ表現することを目指している。

小学校に申し送りする書類の基準にもなる

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保育園、幼稚園、認定こども園の3つの施設は機能的には違いはありますが、子どもを保育する上での軸となる考え方である「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」はすべて同じ内容です。

先生方は日々の保育の中で、ただ子どもと遊んで過ごしているのではなく、子どもの課題や目標としていく姿を遊びを通して目指し、小学校での自立や自主性、想像性などが高く、社会で生き生きと過ごせるような子ども像を胸に保育しています。

特に年長からこういった関わりをより意識した遊びや生活をしていて、入学予定の小学校へは「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」と照らし合わせた子どもの状況を「保育所児童保育要録」にも記録し小学校に提出します。

【小学校入学の不安】知らなかった!園から学校に送る「要録」は何を書いてるもの?親の希望は伝えていいの?元保育士が徹底解説

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子どもが小学校入学後、生き生きと過ごせるように、ちょっとだけ&たまにおうちでも「10の姿」を意識した関わりをするだけでも、子どもは喜びを感じ、変わっていくことでしょう。いつもと違う会話や遊びをすることだけでも刺激になります。

また、ママやパパが自分に関心を寄せてくれていると感じることが、自己肯定感の向上にもつながります。
お時間のあるとき、ちょっと意識した声かけや関わりをしてみませんか?

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