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「1000万円貯蓄塾」夫が収入・貯蓄を教えてくれない!“夫婦別財布”で教育費を貯めるテク

節約・マネー

水谷先生、教えてください…!

アカネさんが1番気になっている教育費に加え、2年後に計画している開業資金…。旦那さんと将来に向けてお金の話ができないという状況で、どうやってお金を貯めていけばいいのでしょうか。
アカネさんの家計事情を聞いた水谷先生が、3つの資金の貯蓄テクを教えてくれました。

①子どもの教育費

②アカネさんの開業資金

③老後資金

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1. あといくら必要?「教育費」編

大学費用600万を目標とすると…

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「一般的なお話ですが、大学4年間の学費は600万円かかるといわれていて、そこに下宿や留学費用などが加わってきます。教育費の準備としては、今から13年後の2035年くらいまでに見通しが立っていると安心です。

アカネさんが貯めている100万円と、旦那さんが学資保険で貯めている220万円(※見込み)の合計が320万円。大学費用600万円を目標とした場合、あと280万円ぐらいを準備できるといいかなと思います」(水谷先生)

280万円を貯めるには、毎月1万8000円必要?

「ざっくりですが、あと280万円を13年間で貯蓄するには、

(280万円)÷(13年)÷(12ヶ月)=17,948.7円

となるので、毎月約1万8000円を貯めることができれば、目標とするゴールに近づけます」(水谷先生)

それを聞いたアカネさんは、「…やっぱりかかりますよね、まだ13年あるとはいえ」と遠い目。

つみたてNISAで増やしていこう

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金額の負担が大きいからこそ、やはり計画的に貯めていくことが重要になってくる教育費。

「金利0%である預貯金で貯蓄すると、毎月1万8000円を貯める必要がありますが、“つみたてNISA”を始めることによって毎月貯める金額の負担を減らすことができます」(水谷先生)

ここで水谷先生が見せてくれたのは、金融庁のサイトにある“資産運用シュミレーション”。毎月の積立金額や想定利回り(年率)、積立期間を入力すると誰でも簡単にシュミレーションすることができます(下記、リンクボタン参照)。

「例えば金利3%で見積もった場合、毎月1万5000円ずつ積み立てることができれば、13年間で最終積立金額が285万円と、目標とするゴールに到達することができます」(水谷先生)

※金融庁のサイトには、あらかじめ数字が設定されております。ご自身で「毎月の積立金額」「想定利回り(年率)」「積立期間」を設定してお試しください。

金融庁/資産運用シミュレーション を見る

貯蓄額を増やしたい!…お金はどこから捻出すればいい?

旦那さんが学資保険で用意している教育費とは別に、アカネさんは毎月5000円(+児童手当1万円)貯めています。
アカネさんが毎月貯蓄できる金額は、生活費を差し引いた金額になるため、家計を一度見直す必要があると水谷先生は言います。

アカネさんの家計簿をみて、水谷先生が提案した「見直しできそうな項目」はこの3つ。

・アカネさんのスマホ代(1万2000円)
・水道・電気代(2万8000円)
・アカネさんの生命保険(1万円)

スマホ代と、水道・電気代はいまの機種や契約などの都合ですぐに見直すことが難しいと話すアカネさん。
そんなアカネさんの生命保険の内容をチェックした水谷先生は、「個人事業主になられるため医療は自己での備えを増やすことが好ましいと思います。医療の備えのみであればシンプルな保険に加入される方が、貯蓄や投資に回す割合は増えるのでは」とアドバイス。

2. 目標に向けて貯蓄!「開業資金」編

200万円貯めたいけど現実は…

開業資金として、できれば200万円ほど貯めたいというアカネさん。生活費を優先せざるを得ない事情もあって、いまの貯蓄額は15万円ほど。
お子さんが小学校に入ったことで働ける時間が減り、収入が2〜3万円マイナスになったのが痛いと話すアカネさん。

「2年後の開業が決定しているため、教育費のように資産運用で増やすというわけにはいかず、現金で確実に貯めていくことが大切です。毎月1万5000円ずつ貯蓄していますが、目標の200万円を貯めるためにはペースを上げる必要が。現状のままのペースで200万円を貯めるのは大変厳しいのかなって思います…」と水谷先生。

3.早いうちから準備!「老後資金」編

夫婦それぞれ自営業。自分たちでしっかり備えを

「(アカネさんが開業した)2年後には老後資金の準備を具体的にはじめることをおすすめします」と水谷先生は言います。

自営業の旦那さんに続き、アカネさんも開業すれば個人事業主の仲間入り。公務員や会社員の方よりも、自営業の方は社会保障制度が手薄になってしまうので、自分たちで用意しなければいけない金額も多くなってくるのだとか。

「“つみたてNISA”と“iDeCo”をそれぞれはじめられるのがおすすめですが、今のアカネさんなら“つみたてNISA”を先にやられた方がいいんじゃないかなって思います。アカネさんが65歳になるタイミングまで約30年あるので、お子さんの教育費のようにシミュレーションで見積もってみるといいですよ。

また、“iDeCo”の場合は、個人事業主だと最大6万8000円(月額)まで掛けることができます。3〜4万円からでもスタートさせて、将来に向けて積み立てていければ安心です。お子さんが成長するにつれて、お金もかかってくるかと思いますが、自分たちで老後のために早めに準備していくことが大切ですね」(水谷先生)

〜水谷先生の金言〜

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今のアカネさんの家計では、10年(以上)で1000万円というのはなかなか厳しそうな状況です。
お金について旦那さんと話すことを諦めているというアカネさんですが、このままでは大切なお子さんの教育費やアカネさんの開業資金を切り崩していくことになってしまう可能性も…。

「お子さんのことも家庭のことも、やりくりをがんばって本当によく支えていらっしゃると思います」とアカネさんを労う水谷先生。

旦那さんに家計の現状を理解してもらい、負担してもらう金額を増やしてもらえればアカネさんだけが身を削らなくてもよくなる可能性が。

一筋縄でいかなくても、お子さんのこと、アカネさんの開業のためにも、家族で協力しあって貯蓄していけたらいいですよね。

「先々のことを考えてやっていかなきゃって」

水谷先生の家計診断、アドバイスを聞いたアカネさん。最後にこう話してくれました。

「教育費や“つみたてNISA”について、今のタイミングでアドバイスが聞けて良かったです。

やっぱり今の現状じゃ難しすぎるなってわかったので、もっと先々のことを考えながらやっていかなきゃなって思いました」

子育てして家事をしてお仕事してって…、すでにめちゃめちゃがんばっているアカネさん。現状を把握できた今、できるところからはじめていけたらいいですね。

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