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[40代からなぜ不調になりやすい?]名医が教える、自律神経の整え方「基本のキ」

ライフスタイル

生命を維持するために備わったさまざまな自動運転システム、内臓や血流、呼吸といった無自覚の働きをコントロールするものが自律神経です。「寝ても疲れが取れない」「なかなかやる気が出ない」など、皆さんが日ごろ感じている“ よくわからない不調” は自律神経が原因かもしれません。今回は、順天堂大学医学部教授で日本スポーツ協会公認スポーツドクターの小林弘幸さんの著書『自律神経を整える手帳』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)より、自律神経の整え方をご紹介します。

自律神経は自動車のアクセルとブレーキのようなもの

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つがセットになった、全身の器官をコントロールする神経系です。「交感神経」は体をアクティブな状態にする機能で、自動車でいうところの“ アクセル”の役割を果たしています。

一方、「副交感神経」は体をリラックスさせる機能となり、こちらは同様に“ ブレーキ”のような役割といえるでしょう。どちらか片方だけが働いていればいいというものではなく、交感神経と副交感神経のバランスを取ることがとても大切です。

また、交感神経と副交感神経は「優位」という言葉で表現されるように、どちらか片方が活発なときには、もう片方の働きは抑えられています。自律神経には朝起きてから日中の活動しているあいだは交感神経が優位に働き、夕方から夜になると自然に副交感神経優位へと変わっていく波長のリズムがあります。

AdobeStock

「残業しても思ったほど仕事がはかどらなかった」ということはありませんか? それは本来であれば副交感神経が優位に働く時間帯であるにもかかわらず、無理矢理にでも交感神経を働かせていることから生じる自律神経の乱れが原因です。

つまり、クオリティの高い仕事をしたいのであれば残業は悪手。しっかり休むことが仕事の効率アップにつながることは間違いありません。

自律神経の一番の大敵は「ストレス」

自律神経のバランスが乱れる原因はさまざまです。ちょっとした環境の変化でも自律神経は影響を受けますし、それは昇進や結婚といった嬉しいイベントごとでも例外ではありません。そのなかでも大きな要因とされているのが次の3つです。

・ストレス
・加齢
・不規則な生活習慣

とくに「ストレス」は自律神経を乱す最大の敵。現代のストレス社会においては、交感神経が過剰にたかぶってしまうため、無意識に自律神経のバランスを整えることは現実には困難といわざるを得ません。加齢については、男性は3 0 歳、女性は4 0 歳を過ぎたころから副交感神経の働きが衰えはじめ、その機能は10 年ごとに約15%ずつ低下していくというデータもあります。

自律神経が乱れると……

・自律神経失調症( 倦怠感、頭痛、肩こり、不眠、イライラ、集中力の低下など)
・神経性胃炎( 胃痛、胸やけ、喉のつかえなど)
・過敏性腸症候群( 下痢や便秘など)
・メニエール病(めまいや耳鳴り、難聴など)
・過呼吸症候群( 胸の痛み、息苦しさなど)
・起立性調節障害( 朝起きられない、食欲不振など)
・更年期障害(ほてり、のぼせ、発汗など)

自律神経が整うと……

・病気に対する免疫力が高まる
・質の良い睡眠が体の疲労回復を促進
・肌や髪にツヤが出る若返り効果
・肩こりや冷えなど諸症状の改善
・うつ症状などメンタル不調からの脱却
・仕事や勉強のパフォーマンス向上
・腸内環境が整うことで便秘や肥満が解消

コンディショニングをおろそかにしない

自律神経は人間の生命活動に欠かせないもの。良くも悪くも私たちの生活にさまざまな影響を及ぼします。とくに現代社会ではストレスと上手に付き合わなければいけませんが、たまったままのストレスは自律神経を乱す大きな要因となりかねません。ただし、ストレスが「たまる」ことで体のバランスが崩れるのであれば、ちょっとした意識や行動の「積み重ね」によって、コンディションが整うことも事実です。

毎日、あなたは100%の能力を発揮できていますか? 仕事や勉強、家事、育児、人間関係など、なにかと思い通りに事が運ばない日はあると思います。そんなときに「もっと頑張らなきゃ」と自分に鞭を打っていませんか。高い目標を掲げ、努力するのは素晴らしいことですが、それと同時に、今の実力を十分に発揮できる環境を整えてあげることも大切です。まずは自分の能力を最大限引き出す方法、自律神経を整え安定させる方法を覚えてください。

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