「冷蔵庫」の中の大掃除を忘れていませんか?
2022年も残りわずか。大掃除の時期ですが、冷蔵庫の中には期限切れの食品が眠っていたり、こぼれ出たソースやら何やらで汚れていたりしませんか?
冷蔵庫の中もすっきりキレイに大掃除しちゃいましょう!そこで正しい冷蔵庫掃除&収納術について、『ムダなく使いきれる!冷蔵庫収納術』など、家事に関する多くの書籍を出版されている島本美由紀先生に伺いました。
島本美由紀先生プロフィール
料理研究家・ラク家事アドバイザー・ゆとりうむプロジェクト理事。旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、手軽に作れるおいしい料理レシピを考案。家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」、エコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」「冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー」としても活動中。テレビや雑誌、講演会を中心に多方面で活躍し、著書は80冊を超える。
①掃除:まずは庫内の汚れを落とそう!
庫内のものを全て出して、残すもの廃棄するものに分ける
冷蔵庫の奥に、いつのものかわからない食品が潜んでいる...そんなご家庭も少なくないのでは。冷蔵庫掃除のファーストステップは庫内のものを出すことからです。不要なものはどんどん廃棄!
島本先生「庫内のものはすべて出しても大丈夫ですが、可能であれば冷蔵と冷凍を分けて出してください。いっぺんに出すと冷凍が溶けてしまいます。まずはドアポケットと冷蔵室、野菜室。こちらは同じ冷蔵なので一緒でオッケー!それが終わったら冷凍室の片づけにとりかかるとスムーズです」
ケースを外して洗い、庫内を拭き掃除する
庫内のものを出したまま拭き掃除へ。ドアポケットのケース、野菜室のボックスなどは外して洗います。拭き掃除は、軽い汚れであればホットタオルで、液だれや食べこぼしなど汚れが気になるようであれば食器洗剤を使用してください。
島本先生「庫内から外せない部分は温タオルで拭いて(汚れは冷えで固まっているだけなので取れます)、酢水で拭き掃除をしてください。揮発するのでにおいも残りませんよ。レモン水でも大丈夫です。冷蔵庫の外側や取っ手部分は、皮脂汚れがメインなので、重曹水(30~40度のぬるま湯に重曹を混ぜたもの)を使います」
ここでチェック!冷蔵庫のコンセントは抜くべき?
掃除中は、冷蔵庫のドアが開けっぱなしになります。そんな時、コンセントは抜いておくべきなのでしょうか?コンセントを抜くかどうかは、冷蔵庫の中の食品の量と汚れの度合いで決めるのが正解。汚れが少なく、開けている時間を短くできるのであればコンセントは抜かなくても問題ありません。
大型の冷蔵庫かつ汚れが目立つ場合は、多く詰まっている食品を出すだけでも時間がかかるのでコンセントを抜きましょう。ちなみに、冷凍室の温度はすぐには下がらないので、冷蔵室の掃除をしている場合などは冷凍の食材はそのまま入れっぱなしにしておいても大丈夫です。
冷凍室を掃除する場合は、部屋の暖房をつけて掃除をしていると食品が溶けてしまいます。劣化につながるので、食品を一時的に保存できるクーラーボックスがあると便利です。
島本先生「冷蔵庫掃除の際には、プラグ部分(コンセントの差し込み部分)も乾いたタオルできれいに拭いてください。油汚れが火災の原因になっているので、必ずチェックするように。食器洗剤などを使用して庫内の拭き掃除をした場合は、そのままだと洗剤が残っているので必ず水拭きをしてくださいね」
②整理:食品の定位置を決めよう!
食品を適した場所に置く
冷蔵庫は場所によって温度が少し異なっているため、それぞれの食品を置くのに適した場所があります。最適な場所に配置することによって、食品が長持ちするというメリットがあります。
●冷蔵庫上段
温度が1〜2℃高くなるためドリンクなど長期保存できる食材を
●冷蔵庫中段
一番手が届きやすいため頻繁に出し入れするものを
●冷蔵庫下段
鍋などの重いものや、豆腐や油揚げなど傷みやすいものを
島本先生「カットキャベツなどの切り口が多いものは野菜室だと温度が高くて痛むので、冷蔵室が適しています。常温だと香りが飛びやすいスパイスやハーブ類も冷蔵がいいでしょう」