情報化時代といわれる現代。常にいろいろな情報をインプットし続ける私たちの脳は、休む暇なく働き続けることが当たり前のようになっています。最近「疲れが取れない」「なんとなくやる気が起きない」など、感じることはありませんか? もしかしたらそれは脳の疲れによるものかも知れません。仕事中の気分転換に、座ったままでできるチェアヨガはいかがでしょうか?働きすぎた脳を休めるのに効果的な2パターンのポーズを紹介します。
須藤玲子
脳の疲れ度チェック
当てはまる項目はありませんか?最近の自分を客観的にチェックしてみましょう。
1.仕事に集中できない、もしくは集中力が続かなくなった
2.アイデアがなかなか浮かばない、ひらめき力が下がった
3.やる気がでない、スイッチが入るまでに時間がかかる
4.仕事でのケアレスミスが増えた
5.ちゃんと休んでいる(寝ている)のに疲れが取れない
目の前の仕事に集中できないだけでなく、複数のことを手順よくこなせないと感じることはないですか?また、物忘れや、大事には至らないけれどちょっとしたミスが増える、身体は元気なのに頭が回らないと思うことはありませんか?
これ!という原因が思い当たらないときは脳の疲れからきているのかもしれません。脳からのSOSを見逃さず、身体だけでなく頭の中にも休息を与えてあげましょう。
脳を休めるチェアヨガポーズ
座位の前屈ポーズ(机あり)
HOW TO
1.足を楽な幅に開いて椅子に浅く座る
2.両腕を机についてゆっくり身体を前に倒し、重ねた手を枕にしておでこを乗せる
3.目を閉じて肩や背中の力を抜き、呼吸をゆっくり繰り返す(2~3分)
4.頭を最後にゆっくり起き上がり呼吸を整える
※楽に呼吸ができるように顎を軽く引いておきましょう。
座位の前屈ポーズ(机なし)
HOW TO
1.足を腰幅よりやや広めにして椅子に浅く座る
2.お腹が腿につくようにゆっくり身体を前に倒し頭と腕を床へ下ろす
3.目を閉じて余分な力を抜き、呼吸をゆっくり繰り返す(1~2分)
4.頭を最後にゆっくり起き上がり呼吸を整える
※頭が下になる逆転のポーズです。頭がクラクラしないようにゆっくり起き上がりましょう。
どちらのポーズも足が床から浮かないように椅子の高さを調整して安定させること。また、可能であれば靴を脱いで足の先まで解放しましょう。
積極的な休息を
どんなに楽しい仕事でも、効率を上げるためには休息も必要です。身体を動かしていない時でも脳は常に働き続けています。ほんの少しでもいいので、仕事から離れて脳を休める時間を取りましょう。パソコンやスマホ、活字、人、空間から少し離れることも大切です。
自分に意識を向ける休息時間は、集中力やひらめき力を高め、パフォーマンス向上につながる手助けになるはず!オフィスでできるチェアヨガは、肩こりや腰痛の解消だけでなく、頭の中を休めることにも効果的です。今日から仕事中の気分転換のひとつに取り入れてみませんか? たった2~3分でどんな変化があるか、ぜひ体感してみてください!