JR二条駅の西口から姉小路通を10分ほど歩くと、本当にこんなところにお店があるの?と疑うほど閑静な住宅街の一角に一軒家カフェ&雑貨店「喫茶ムギ」が現れます。おうちカフェの理想形のような空間と、おしゃれでおいしいカフェごはんを味わうと、もう一度訪れたくなることは間違いありません。
大きなオリーブのシンボルツリーが目印の一軒家カフェ
駅からは少し距離がある「喫茶ムギ」は、住宅街の一軒家カフェ。隠れ家的な場所にあり、知っているとちょっと自慢できそうなお店です。
店頭に置かれた黒板で「今週の定食」のラインアップがわかります。メイン料理以外の副菜メニューも魅力的なものばかり。
扉を開けると、正面にカウンター、手前に2つのテーブルが並ぶ全10席。無垢材の床、白壁に掛けられた小さな絵、古い木のテーブル、柱を覆うモザイクタイルなど、どこを見ても店主の「好き」ばかりが集まった素敵な空間です。
「女の人がひとりで入りやすいように」と、席の配置やメニューも工夫されています。
店主は11歳と5歳のお子さんを育てるお母さんとのことで、小さなお子さん連れのママも歓迎。本棚にはセンスを感じる本とともに、子ども向けの絵本もたくさん並びます。
高コスパ!手作りのやさしい味のカフェごはん
こちらが黒板にあった「今週の定食」。大きなお皿のうえにメインの「チキンのローズマリー焼き」、小鉢に入った副菜が置かれます。五穀米のごはんにカボチャのスープまで付いて900円とは良心的。栄養がしっかりと摂れて、一人暮らしにはうれしい限りです。
焼いたチキンにはピンクペッパーとパセリを散らして、見た目も美しく。きのこのオイルコンフィはりんごの形のガラスの器に、じゃがいものクミン炒めは飴色の陶器の器に、五穀米は口が正方形の変わった形の器に盛られ、テーブルコーディネイトでも楽しませてくれます。
ほくほくとした自然のかぼちゃの甘みを感じられるスープも手作りならではのやさしい味わい。寒い季節にほっこりします。
つるっとしたのどごしが気持ちのよい2種類のきのこを合わせたコンフィ。作り方を聞かれることも多いらしく「お教えしますよ」と店主。一見シンプルで、家で簡単に作れそうにも見えますが、調味料には長崎の「チョーコー醤油の超特選むらさき」、京都の「村山造酢の千鳥酢」を使うなどこだわりがあり、同じ味を再現するのは難しそう……。
プラス200円でドリンク(コーヒー、カフェオレ、ルイボスティー、オーガニックミントティー、国産100%ジュースのいずれか)、プラス400円でドリンク&デザート(本日のデザート、バニラアイスクリーム、豆乳とおからの焼きドーナツ、ドーナツのアイスのせのいずれか)を追加できます。つまり、上の写真のすべてがついて1300円! 非常に満足度の高いランチタイムが過ごせます。
ヘルシーさが魅力、焼きドーナツにアイスの帽子を乗せた手作りのお菓子
「ドーナツのアイスのせ」単品350円(単品の場合、1ドリンク注文が必要)
デザートに選んだ「ドーナツのアイスのせ」はSNSでも注目が集まる一品。一般的にドーナツといえば揚げ菓子ですが、喫茶ムギのドーナツはドーナツ型に生地を流し入れて焼く、焼きドーナツ。あっさりとした味わいともっちりした食感が特徴です。
「カフェオレ」単品 450円
コーヒーは、京都の老舗焙煎所「玉屋珈琲店」が喫茶ムギのために特別に焙煎したオリジナルブレンドの豆を使用。ドーナツともよく合います。たっぷり乗ったバニラアイスクリームも自家製のやさしい味で、嬉しくなります。一度この雰囲気、この味を知ってしまうとまた来たくなりますね。リピーターが多いというのも納得。